■2012年1月15日 第10回  〜 勉強品目「ごぼう」 東京青果(株)個性園芸事業部 副部長 野原秀司氏
◇勉強品目「ごぼう」

ごぼうの入荷量

 (全体) 
 3,488 トン 
 1位:青森県 
1,743 トン 
 2位:茨城県
538 トン 
 3位:熊本県
337 トン 
 4位:群馬県
252 トン 
 5位:宮崎県
  230 トン 
 6位:鹿児島県
  103 トン 

 ※2010年4月〜2011年3月、東京青果への入荷量

東京青果(株) 個性園芸事業部
副部長 野原秀司氏
  • 今日お持ちしたのは、青森、茨城、熊本、北海道のごぼうと、京都の「堀川ごぼう」、「大浦ごぼう」です。

  • 茨城産のこのごぼうは、行方の通称「芹沢のごぼう」といわれているもので、浅草にある有名店「駒形どぜう」はこれを指定して買っています。

  • 熊本の「新ごぼう」は、菊池のもの。菊池のごぼうも有名です。

  • 北海道のごぼうは、JAS有機です。

  • 京野菜のひとつ、「堀川ごぼう」は、値段も桁違い。こんなに大きいのか、と驚きますね。1回抜いて、15度の角度に植え直すそうです。「堀川ごぼう」を採ったあとは、連作障害で、5〜6年その土地ではごぼうは栽培できない、と聞きました。

  • 今日は、ごぼうのほかにれんこんもお持ちしました。個性園芸事業部で取り扱っている、茨城の「かるがもれんこん」。除草に鴨を使っているわけではなく、鴨も食べに来るほどおいしい、という意味合いでつけられた名前だそうです。

  • もうひとつは加賀のブランド野菜、「加賀れんこん」。れんこんは、食べくらべてみると、もっちりしているとか、シャキッとしているとか、食感が違います。実際に自分の舌で確かめて、食感を知っておいていただくと、お客様に対するアピールになると思います。

◇ごぼう、れんこんの写真
滝野川ごぼう
熊本 きくちの新ごぼう
北海道 JAS有機ごぼう
京都 堀川ごぼう
大浦ごぼう
サルシフィ
かるがもれんこん
加賀れんこん
 
 
■2012年1月15日 第10回 〜 勉強品目「イチゴ」 橋本幾男氏
◇勉強品目「イチゴ」
  • イチゴは各県にさまざまな品種があります。「さちのか」、「ほのか」など、今日ここに持って来ているのは、大田市場に入っている主要品目です。

  • うちの店では、茨城鉾田の高野さんという方が作ったイチゴを中心に売っています。あと、多少「あまおう」をおいているくらいです。

  • 「栃木i27号」は、栃木県で5軒くらいの農家さんが試作で作っているイチゴです。まだ名前もついておらず、試験販売中です。
橋本幾男氏
  • イチゴは、一概にどこのものがいいとか悪いとかはいえないので、自分で食べてみて、納得のいくものを買ったほうがいいと思います。

  • イチゴを扱う際に気をつけたほうがいいのは、ロスの問題。ちょっと擦れたりすると、差し替えだけでも手がかかる。今のうちはまだ寒いのでいいのですが、陽気がよくなってくると、特に多くなってきます。みなさんも買うときにはイチゴの下の部分を気をつけて見るようにするといいでしょう。
◇イチゴの写真
あまおう
さがほのか
さちのか
ひのしずく
紅ほっぺ
高野さんのとちおとめ
栃木i27号
 
 

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