■2011年12月18日 第9回 〜 食べくらべ
◇かぶなどの食べくらべ
  • 今回、食べくらべたものの一部は次の通りです。
小かぶ
あやめ雪
青森の赤かぶ
聖護院かぶ
聖護院大根
黄かぶ
井上農園の有機かぶ
百万石青首蕪
余呉の山かぶら
日野菜かぶ
花作大根(漬物)
花作大根(ステーキ)
[荒井慶子先生より]
  • かぶを調理するとき、西洋料理のクリーム煮やエチュベなどは皮をむきます。野菜スープのような家庭的なものはむかずに使いますね。日本料理の場合、「聖護院かぶ」などはすごく厚く皮をむいてから使います。
荒井慶子先生
[感想など]
  • 昔の純粋な「金町小かぶ」は、割れが非常に多かった。それを漬物などにうまく加工して売ったものです。今はすべてF1になったから、揃いがよくなり、割れたものも見かけなくなりました。ただ、味の面では、甘みがなくなったと思います。

  • 「小かぶ」の葉はあまり食べないが、茎は漬物にするとおいしい。かぶを一夜漬けにするときは、玉の部分と茎を一緒に漬けるといい。

  • 私は、「小かぶ」発祥の地、金町に住んでいます。まだ畑も残っていて、3人くらいの方が農家をしています。直売所もあり、金町でできたかぶを売っていますので、ウォーキングがてら、1日水元公園界隈を歩いてもらうと、いい勉強ができると思います。近くの神社には、「金町小かぶ」の由来を説明する碑も立っています。
◇その他
  • 群馬県東京園芸情報センターの町田氏より、「グッドぐんまの産地交流会」参加者募集のご案内がありました。

    • 群馬県は、首都圏に近いこともあり、多くの青果物を東京等に出荷しています。日頃群馬県産の青果物を使っていただいているみなさんに、実際の生産現場を見ていただこうということで、3年前から産地交流会を開催しています。
町田氏
    • 今回は、2012年1月25日(水)です。これまでは日曜日だったのですが、今回は平日に開催します。

    • 朝 7時30分に、銀座にある群馬県のアンテナショップ、「ぐんまちゃん家」に集合していただいて、大型バスで出発します。最初に、食肉市場および「肉の駅」の見学、続いて、群馬県庁で、キウイフルーツときのこの品評会の様子を見ていただきます。お昼は、群馬県庁31階の「日本料理 くろ松」にて、群馬県産の食材を使った食事をご用意します。午後は、食の駅ぐんま、いわゆる直売所を見ていただき、それから、たらの芽の圃場、最後は、群馬県が育成したイチゴ「やよいひめ」の見学と試食です。今回は、群馬県の中央部を中心に設定しています。

    • 内容等についてご不明点があれば、東京園芸情報センターまたは県庁で承ります。定員は40名。もし定員がオーバーした場合は抽選になります。決まり次第、通知を差し上げます。
  • 栃木氏より、「第37回淀橋ゼミナール」の報告がありました。

    • 12月4日(日)、「第37回淀橋ゼミナール」を開催し、「食の安全」という演題で、添加物のスペシャリストである安部司先生に講演していただきました。

    • 今、外食やコンビニでの買い物等で、普通の人で、年間3〜5kgくらい、数百種類の添加物をとっているそうです。そうしたお話から始まり、酢も使わず薬品だけでできてしまうようなマヨネーズ、ドレッシング、コーヒーフレッシュなどを実際に目の前で作って見せてくださいました。

    • 添加物は知らないうちにとってしまうのですが、どこまで安全か、未だによくわかっていません。調味料から自分で選んだ食事を1食でも多くとることによって、1日に数十種類から数百種類の添加物が半分〜1/3に減らせる、ということです。

    • とってしまった添加物は、根菜類を食べることで、デトックスつまり排出できる効果が期待できるそうなので、八百屋のみなさんはそれをご商売にいかしてはいかがでしょうか、というお話もありました。

    • 今日、受付で、わずかですが安部先生の書いた本を販売していますので、講演を聴けなかった方は、よろしければお求めください。最後になりますが、みなさまのご協力と、多数のご参加をいただき、無事に淀橋ゼミナールを終えることができました。どうもありがとうございました。

 

  • 実行委員長の関澤氏より、全青連カレンダー販売のご案内がありました。

    • 全青連では、毎年、年末にカレンダーを出しています。今回は、東北支援ということで、カレンダーを1部(315円)買っていただくと、100円が支援金になります。お客さまへの販促品にもなりますので、ぜひお求めください。
 

【八百屋塾2011 第9回】 実行委員長挨拶|講演「かぶ」|勉強品目「かぶ」「ミカン」|商品情報食べくらべレポートより