また、われわれは、東北、北関東の生産者にたいへんお世話になっています。ところがご存じのように、風評被害がひどい。農家がやる気をなくしては非常に困ります。そこで、われわれの気概を見せようと、東京の八百屋さんの組合である、東京都青果物商業協同組合として「被災地応援キャンペーン」を始めました。このキャンペーンは、消費者のみなさんには、われわれが扱っている野菜は、市場を通した安全安心の青果物であることをお知らせし、農家のみなさんには、われわれは風評に惑わされず、東京の消費者に全力で販売することをお伝えしようというものです。
今回の大震災に続いて福島第一原発の事故が起き、いつ解決するかわからない状況です。八百屋としても、長いスパンで、何をするかを考えていく必要があります。こういうときは、情報が大切です。日々、ニュースをチェックして、安心な野菜をおすすめしているお店は、売り上げもそれほど落ち込んでいません。
八百屋とスーパーマーケットとの違いは、お客さんに説明ができることです。今回のような状況では、それが大きな強みになります。この[八百屋塾]で、お客さんとキチッと話ができる八百屋さんが育っていってほしいと願っています。
|