先日、3月3日に東北の連合会の総会で仙台に行ったとき、現地の方から、 「昨年1年間は、世界各地並びに全国から東北へ目が注がれて、復興支援のためにみなさんにご努力いただき、本当にありがとうございました」という感謝の言葉を聞き、私も非常に胸を打たれました。
仙台市内は、土曜日の午後ともなると溢れんばかりの人が中心街を歩いていて、夜も賑わっているそうです。ところが、ちょっと奥に入ると瓦礫の山で、「これがなくならないと、復興にはほど遠い」とおっしゃる八百屋さんもいました。
しかし、東北の各地区のみなさんは非常に熱意があり、めげずに一生懸命頑張っています。特に、青年会のみなさんが、今後どうするかということを非常に熱心に討論していました。まだ時間はかかるにしても、あのみなさんの意気込みなら、必ず復興できると思い、「これからも頑張ってください」と申しあげてきました。
八百屋さんが厳しいのはどこも同じです。でも、市場に行って、「今日も売れないねえ」と慰め合っていたのではいけません。コンビニエンスストアでも、「野菜・果物」という看板を掲げるところが増えています。また、マイバスケットという中型のミニスーパー的なものも出てきて、成果を上げています。われわれ八百屋の競争相手がどんどん増えている。ですから、覚悟をして、しっかり勉強して戦っていかないと、太刀打ちできません。それには、一人の力ではなく、団結して頑張っていくべきだと思います。一人より二人、二人より三人。みんなで知恵を出し合って、今後の八百屋というものを考えていかなければなりません。
今、当組合の活動は、青年層、中間層のスタッフが中心になってやってくれていますが、若い年代の奮起を大いに期待しています。今後とも、みなさんと一緒に八百屋塾を育てていきながら、青果商にとってのいい方向性を見いだしていく所存ですので、お力を貸していただきたく存じます。簡単ですが、以上でご挨拶に代えさせていただきます。
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