■2011年9月18日〜19日 出張八百屋塾in山ノ内町 〜 山ノ内町長 竹節義孝氏ご挨拶

 本日は残暑厳しい中、出張八百屋塾ということで、山ノ内町へお越しいただき、本当にありがとうございます。

 山ノ内町は、観光と農業の町です。観光は、スキー、温泉を中心に、年間450万人ほどの観光客が訪れています。農業は、りんご、桃、ぶどうなどの果物や、エノキタケが主な作物です。

 5年前、私は町長に就任し、「ブランド農業推進室」を立ち上げました。管内の生産者のみなさんに、消費者の方に信頼される農産物を作っていただくために、農協さんなどとも協力して参りました。

山ノ内町長 竹節義孝氏

 この辺りは傾斜地なので、非常に水はけがよいのが特徴です。また、標高が500〜600メートルあり、昼夜の寒暖差も大きい。そのため、果物栽培には適地だといわれています。

 農家のみなさんは、消費者の方に喜んでいただける果物を作ろうと日々努力され、丹誠込めて栽培をされています。

 私どもは、農家の方が作ってくださったおいしい果物を、消費者のみなさんにどうお届けするかが極めて大事だ、と考えています。そこで5年前から、農協さんと一緒に、名古屋、東京、大阪、奈良、神戸等の市場、伊勢丹、近鉄百貨店、阪神、阪急等のデパート、あるいは八百屋さんにもお邪魔して、山ノ内町の農産物のPRに努めています。

 そうした中で、例えば、農薬のドリフト(飛散)防止のための防除ネットや、農機具の補助をしたり…。「“シャインマスカット”がいいらしい」といった、消費者や市場の動向も十分に把握しながら、この5年間、農家のみなさんに頑張って農業を続けていただくための施策を進めてきました。

 昨年の11月も、農協のみなさんと大阪へセールスに行ったのですが、山ノ内町のりんご「ふじ」に、ご祝儀相場で5キロ4万円の値段がつきました。私は大変嬉しくて、帰ってきてさっそく報告したことを覚えています。

 その後、東一さんや伊勢丹さんを回りました。行く前に冗談で、「大阪で5キロ4万円だったから、東京では10キロ8万円だ!」などといっていたのですが、東一で本当に10キロ8万円の値段がつきました。これからも、みなさんに喜んでいただけるよう、精一杯頑張っていきたいと思います。

 八百屋塾のみなさんには、生産地と消費者を結ぶつなぎ役として、地域の中でご活躍いただければありがたく思います。

 本日お泊まりいただくホテル「セラン」は、長野県の夕陽100選に選ばれているところです。露天風呂で日頃の疲れを癒しながら、千曲川、善光寺平、北信五岳をどうぞゆっくり眺めてください。

 八百屋塾のますますのご発展とみなさんのご健勝を祈念申し上げながら、歓迎のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。