■2011年7月24日 第4回 〜 食べくらべ
◇かぼちゃなどの食べくらべ
  • 今回の食べくらべは、「利きかぼちゃ」。いつもとは趣向を変え、3品のかぼちゃをブラインドで食べくらべてもらい、あとで答え合わせをする、という方法をとりました。品種は、「みやこ(神奈川・三浦)」、「えびす(茨城・江戸崎)」、「イーティー(栃木・小山)」の3つ。

  • かぼちゃの試食は、愛媛中央「栗味」の天ぷら、「すくなかぼちゃ」のソテー、「金糸瓜(そうめんかぼちゃ)」のめんつゆ和え、冬瓜のスープ、冬瓜のサラダ、生産者の小川さんご提供の未熟かぼちゃの和風煮、秋田県横手市産の調理用トマト「シシリアンルージュ」と「ロッソナポリタン」のガーリックソテーなど。

  • 山形のいちご「サマーティアラ」と、桃各種も試食しました。
「みやこ」の和風煮
「えびす」の和風煮
「イーティー」の和風煮
[ブラインドテストに先立ち 〜 講師:野口総一郎氏より]
  • 「みやこ」、「えびす」、「イーティー」の3つは、それぞれ非常にいい品種です。「みやこ」、「えびす」が初めに出てきて、「イーティー」が最後に出てきます。この3つのなかでは、「えびす」だけ、食感が違うと思います。「みやこ」と「イーティー」は、正直なところ、見分けがつかないのではないでしょうか。産地によってできはさまざまですが、どちらも粉質系です。しいていえば、「みやこ」のほうが大粒のデンプン粒子になっており、「イーティー」は小粒のデンプンの粒子になっている可能性が高いです。果肉の色は、本来は、「イーティー」が非常に濃い品種なのですが、かぼちゃは出始めは色が淡く、最後になってくると色が濃くなるので、産地の出始めの頃と終わりの頃を考慮していただくといいのではないかと思います。熟度も産地によってさまざまなので、何ともいえないのですが、通常、最初の産地は、ちょっと早めにとってくる場合があります。最後になってくると、完全に熟している場合が多々ある。やや過熟気味になっていることがあるかもしれません。同じ産地で同じかぼちゃだとしても、最初は色が淡く、デンプンが強い。最後の頃になると、色が濃くなって、甘さが先に立つようになります。そうした傾向があることを知って、食べくらべていただければいいのではないでしょうか。
[感想など]
  • 「利きかぼちゃ」の答えは、 1番と書かれたかぼちゃが「えびす」、2番が「みやこ」、3番が「イーティー」。受講生のみなさんに挙手で回答してもらったところ、1番を「みやこ」だと思った方が多数いらっしゃいました。

  • 「利きかぼちゃ」後の感想は、下記の通りです。
    • 食べくらべの「えびす」は食感がゴリゴリで、本来の「えびす」の食感とは違っていた。もうちょっと加熱すると、ねっとりするはず。

    • 1番のかぼちゃと、2番、3番のかぼちゃは、果肉の色も違っていたので、何となくわかりましたが、2番と3番の区別はつかなかった。

    • 食べくらべをブラインドにすると、自分のなかで、よく考えることができるので、すごくいい形式だと思います。

  • 結果発表後、再び、講師の野口氏より、下記のコメントをいただきました。
    • 「みやこ」と「イーティー」の区別は、やはり、難しかったですね。両方とも粉質系のかぼちゃですが、品種の特性が出るときもあれば出ないときもある。今日の「みやこ」については、時期的に最後の「みやこ」だとすると、じつに立派なものを仕入れられた、と思います。「みやこ」は早生なので、若干、小玉傾向があります。「イーティー」は大玉傾向です。ただ、少し果肉がかたいので、調理する時間がもう少し必要だったのかもしれない、と思いました。

  • 生産者の小川氏からは、下記のコメントをいただきました。
    • 私は、「えびす」はわかりましたが、「みやこ」と「イーティー」を区別しろ、というのが所詮無理だと思います。百姓として作るには、「みやこ」はやや小ぶりですが、数がたくさんとれる。「えびす」はさらに収量が多い。「イーティー」は大ぶりですが、収量が落ちます。ある面が優れると、ある面が落ちる。これは、やむを得ないことかもしれません。
◇その他
  • 群馬県ブランド推進室の斉藤氏より、「グッと群馬の産地交流会」について、ご案内がありました。内容は下記の通りです。
    • 群馬県では、年1〜2回ほど、卸売、仲卸業、小売業、飲食業の方を対象に、群馬県の農産物の生産状況についての見学会を開催しています。次回は、8月21日(日)に開催予定です。参加費は無料、定員は40名。群馬県内でも北部の標高の高いところ、農協でいうとJA利根沼田管内、市町村でいうと沼田、昭和村、川場、みなかみ町あたりの農産物の生産状況を見学していただきます。内容は盛りだくさんで、ほうれん草やトマトの選果場、川場のファーマーズマーケット、枝豆の生産圃場、また、川場村で「ゆきほたか」という名称の非常に品質が高いコシヒカリを生産しているところがあるのですが、そういったところの見学となります。残念ながら、日程が8月の八百屋塾と重なってしまっているのですが、みなさんのお知り合いの方にぜひご案内ください。また、年明けに、もう一度見学会を開催する予定なので、その際にもまたご案内申し上げます。

  • 司会の西澤好晴氏より、先月の八百屋塾で杉本晃章氏からお話のあった長野のりんご産地での研修会と、 8月の八百屋塾のあとに開催する暑気払いについてのお知らせがありました。
    • 9月に長野へ1泊で行く予定のりんご産地見学会は、バス1台なので、多くても40名までとなります。早い方から順に、ということになりますので、お申込みされる方は、なるべく早めにFAXを送ってください。

    • 次の8月の八百屋塾のあとに、暑気払いを行います。八百屋塾が12時までで、そのあとすぐ、駅ビル内の店舗で開催する予定です。8月の八百屋塾のご案内が往復ハガキで届きますので、それに出欠を書いて、早めに返信してください。よろしくお願いします。
 

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