■2025年2月16日 第11回 レタス 〜 食べくらべ
◇「レタス」の食べくらべ
[タナカトウコ氏より]
  • レタスの食べくらべは10種類。1番、静岡県の玉レタス。2番、兵庫県の玉レタス。3番、愛知県のサニーレタス。4番、愛知県のグリーンリーフ。5番、千葉県のフリルレタス。6番、静岡県のプリーツレタス。ここまでが1皿になっています。

  • 7番、埼玉県のピンクロースター。8番、茨城県のロメインレタス。9番、千葉県のサンチュ。10番、千葉県のエンダイブ。これに、福岡と愛知のトマトがのったものがもう1皿になります。
タナカトウコ氏
  • 栃木のトマトもありますが、これは、後で石井さんにご説明いただく、野菜炒めの材料として使っています。

  • 本日のレシピ、レタスの甘酢漬けには1番の静岡の玉レタス、野菜炒めには2番の兵庫県の玉レタスを使っています。

  • 3種類のドレッシングの作り方は、この後、石井さんにデモンストレーションしていただきます。
レタスの食べくらべ
レタス、トマトの食べくらべ
◇レタス、トマトの食べくらべアンケート結果
[タナカトウコ氏より]
  • レタスの挙手の数は次のとおりでした(複数回答)。
    1. 静岡県の玉レタス 9
    2. 兵庫県の玉レタス 8
    3. 愛知県のサニーレタス 3
    4. 愛知県のグリーンリーフ 8
    5. 千葉県のフリルレタス 1
    6. 静岡県のプリーツレタス 6
    7. 埼玉県のピンクロースター 1
    8. 茨城県のロメインレタス 13
    9. 千葉県のサンチュ 0
    10. 千葉県のエンダイブ 8

  • トマトの挙手の数(複数回答)。
    1. 福岡県のプリマドンナ 1
    2. 愛知県の桃太郎 17
◇レシピの説明
[石井玲子氏より]
  • 本日のレシピ、まず、和風サウザンドレッシング、野菜3種類をすりおろしたすりおろし野菜ドレッシング、長崎伝統の柑橘「ゆうこう」を使用したドレッシングをご紹介します。

  • サウザンドレッシングというと、マヨネーズとチャップがベースで、そこに刻んだ玉ねぎやピクルスを加えますが、今日は「和風」なので、キュウリのキューちゃんとラッキョウを入れます。ベースはマヨネーズとケチャップ、レモン汁、おろしニンニク、オリーブオイルです。そこに刻んだキュウリのキューちゃんとラッキョウを加え、味の調整は砂糖と塩コショウだけです。

  • すりおろし野菜ドレッシングの材料は、大根、にんじん、玉ねぎ。手ですりおろしていただいても構いませんし、フードプロセッサーや強力なミキサーがあればそれでもいいと思います。あとはオリーブオイル、ポン酢、砂糖だけでおいしくできあがります。

  • ゆうこうドレッシングは、ゆうこうの種だけ除いてください。皮は色のついた部分だけせん切りにして加えました。あとは、塩とオリーブオイルのみ。せっかくのゆうこうの味を楽しむため、余計な調味料は入れずに作りました。

  • 続いて、レタスの野菜炒め。レタスは生のままサラダで食べることが多いと思いますが、サラダ以外のご提案ということで、野菜炒めにしました。オイルタイプのツナ缶をフライパンに空け、加熱します。やや強めの中火くらいで、生姜を入れ香りを立てていきます。そこに長ネギを入れて炒めていきます。卵は別で炒めるのがポイントです。卵を炒める際もツナのオイルを使います。卵をふっくらと仕上げるには火加減が大事です。強火でさっと炒めたら、お皿に取っておきます。ここで、先ほどのフライパンに戻ります。トマトを加え、軽く塩コショウ。レタスも加えて炒め合わせたら、卵を加え、味を整えて完成です。出来たてはレタスのシャキシャキ感がお楽しみいただけます。

  • レタスの甘酢漬けは、かたい部分もおいしく食べていただきたいと思い、芯の部分と、外側の青い葉を使いました。塩、酢、砂糖で、甘酢を作ります。フライパンに赤唐辛子とごま油を入れ、辛みと香りを出します。ちぎったレタスをボウルに入れ、熱々の唐辛子オイルをじゅっと回しかけ、甘酢を加えて混ぜ合わせます。今日は山椒の粉を少しアクセントとして加えています。
石井玲子氏

手づくりドレッシング


レタスの野菜炒め

レタスの甘酢漬け


◇感想など
  • 安納芋、すごく甘くておいしくいただきました。うちの近所では普通に売っていることが多かったので、絶滅危惧種だとは思いませんでした。できるだけ口コミで広げていきたいと思います。レタスはただそのまま食べるよりも、どのドレッシングでどれを食べたらおいしいのかなと想像しながら、いろいろと組み合わせて食べたほうがおいしかったです。

  • レタスの食べくらべは、静岡と兵庫の違いはあまりよく分かりませんでしたが、両方ともシャキシャキしていてすごくおいしかったです。ロメインレタスは、茎のとこが少し甘くて、軽い苦みもあって、とてもおいしく感じました。レシピの方は、野菜炒めもおいしかったのですが、甘漬けがすごくおいしかった。ドレッシングも、3つともどれもよかったのですが、和風サウザンドレッシングにびっくりしました。

  • 安納芋、ここ2〜3年ぐらい、うちの方では見かけなかったので、今日食べられてよかったです。おいしかった。レタスはドレッシングがあって初めて生きるな、と思いました。料理の方は、レタスの甘酢漬けがとってもおいしかったです。

  • レタスはどれもおいしかったのですが、あまり好きじゃなかったロメインレタスがおいしくてびっくりしました。料理の方は、甘酢漬けが特においしいと思いました。芋は小さい方と大きい方でかなり味が違っていて驚きました。

  • レタスの味にそう違いがあるとは思っていなかったのですが、実際に食べくらべると違うものだな、と思いました。甘酢漬けは初めて食べました。食べやすくて量もたくさん食べられるし、おいしくて健康にもよさそうだな、と思いました。

  • 一度にこれほどレタスをいっぱい食べたのは初めての経験でした。生でそのまま食べると苦味を感じたり、ドレッシングを使った時は広がりを感じたり、とても勉強になりました。和風サウザンドレッシングは、サラダに限らず、何の料理でも合いそうな感じで、衝撃を受けました。友達にも「おいしいからこれ作ってみて!」とレシピを送ります。

  • 個人的にエンダイブの食感がすごく好きで、味も好みでした。甘酢漬け、本当においしいと思いました。一般的には、根菜を使うイメージですが、レタスの葉とか芯でこういう形の甘酢漬けができるんだ、と。すごく勉強になりました。和風サウザンドレッシングも、衝撃を受けたぐらい、とてもおいしかったです。ぜひ作ってみたいと思いました。

  • 私はこれまでレタスの食味試験を数知れずやってきました。ですから、ある意味、固定化されたイメージがあります。みなさんのご意見をうかがい、例えば、ロメインレタスの苦みをおいしいと感じられる方もいらして、なるほど、と思いました。私自身は、普通のレタスのみずみずしさをおいしさだと感じましたが、いろいろな方がいて当たり前だと思います。興味深かったのは、赤いレタスに関して。今回、サニーレタスとピンクロースターはあまり人気がありませんでした。緑のリーフレタスはおいしかったけれど、赤はちょっと…と、ご意見がわかれたのが面白かったです。プリーツレタスは植物工場で栽培されたものだと思いますが、結構評価が高かったですね。露地の野菜でなくても、これほど評価が高いという視点もいただけて、大変ありがたかったです。和風サウザンドレッシング、家に持って帰りたいと思うぐらいおいしかったです。トマトは多くの方が弊社の「桃太郎」をおいしいと感じてくださって嬉しかったです。私自身も、生で食べておいしいのは「桃太郎」だと思っています。引き続き、みなさまのお店でも、「やっぱりおいしいトマトといえば桃太郎だよ!」と、お客さまにおすすめしていただけるよう、よろしくお願いします。(講師 新井氏)
◇終わりに
  • 本日もお疲れ様でした。来月は修了式、3月16日(日)です。よろしくお願いします。(実行委員長 柴田)