Q:最近スーパーマーケットで、レタスの下のほうを表にして売っているお店があるのですが、家庭内で保存する場合、どの向きがベストなのでしょうか?
A:そのお店は、「茶色くなっていません」と鮮度の良さをアピールしているのかもしれません。また、手に取りやすいため、下向きにしているのかもしれませんね。野菜は基本的に植わっている状態で保存するといいといわれます。レタスの場合は、根が下にある状態の方が、老化しにくいかと思います。
Q:レタスの種類によって栄養素的な違いはありますか?
A:玉レタスもリーフレタスも、栄養素の含有のなかではカリウムなどのミネラルが多く含まれます。玉レタスより緑色の濃いリーフレタスの方が日光に当たっている分、葉酸など若干栄養素的には高いと思います。
Q:赤いサニーレタスは、赤の色素で栄養素的な違いがありますか?
A:赤はアントシアニンで、特に目の健康を保持する成分とされます。弊社の「ワインドレス」は通常の2倍以上アントシアニン濃度が高く、機能性成分の高い「ファイトリッチ」シリーズの品種です。
Q:レタスの旬はいつなのでしょうか?
A:レタスの旬は一年中という状況になっていますが、特に冬から春にかけて2〜4月がおいしいと思います。選ぶ際は、比較的軽く、ふんわりと結球しているものがおすすめです。弊社の品種では、2月20日以降3月にかけて茨城から出る「クールガイ」がおいしいと定評があります。
Q:キャベツの場合、春は抽苔という話が出ますが、レタスはキク科なので抽苔しないということですか?
A:春は抽苔しにくい季節です。抽苔のメカニズムは異なっており、レタスは5〜8月に長日を感じて抽苔します。面白いことに植物工場では、光を当てるほど生育スピードが上がり早く採れますが、当て続けると抽苔してしまいます。生育量と抽苔のバランスを研究しながら、室内で昼と夜を作って栽培しています。
Q:レタスも抽苔すると真ん中に割れが出てくるのですか?
A:まず中で花芽がとぐろ状になり、最終的には玉が割れて突き抜けることがあります。夏場は抽苔しにくい晩抽性の品種でなければ作れません。
|