Q:今後も持続可能な単価の目安があれば教えてください。
A:確実に生産コストは上がっており、キロいくらならOKとは、今の状況では誰もわからないと思います。
Q:4キロ入っていないことがほとんど、というイメージがあるのですがどうしてですか?
A:カメラで撮ったものを換算して1玉何グラムというやり方で出しているので、品種の切り替えがあり、うまくいかない部分が出ているのかもしれません。見直しを検討します。
Q:高温への対処方法はあるのですか?
A:夏場は、比較的涼しいとされる当産地も、年々温暖化の影響で暑くなっていますし、ハウスの中はなおさらで、花落ちはします。対処は、教科書的な話になりますが、涼しい時に受粉をするとか、水の管理、さらに肥料の管理で、樹勢を落とさないでいい花を咲かせるように努力しています。
Q:雪室予冷の動画ではずいぶん青玉でしたが、熟成させて出荷するのですか?
A:はい。選果後、一晩予冷庫に寝かせ、翌日の朝、市場に向けて出荷します。販売されるタイミングに合わせて着色基準を生産者の方々と揃えています。着色については、シーズンの中でも前半戦と後半戦でやり方を少し変えています。後半は青めということが多いです。
Q:「南郷トマト」は大きくてどっしりとしたイメージがあります。小さくなると他のトマトとあまり区別がつかないような気がしますが?
A:以前は、8月上旬中旬ぐらいから大玉になっていきました。今年もその時期にはある程度大きいものが出ましたが、9月20日過ぎから小玉傾向が顕著になり、今、組合の中で、しっかり摘果しよう、と提案しています。品種の特性を把握しきれてない部分があり、改良を重ねていきたいと考えています。
Q:生産者さんの数の推移はいかがですか?
A:Iターンで入ってくる人よりも引退される先輩方のほうが多く、年々微減しています。産地を維持するためには、栽培面積も必要ですし、上京した子供が帰ってきて農業を継ぐ、というUターンも広げていきたい。日本全体はもちろん、特に地方は少子高齢化と人口減少が進んでいます。選果場では、夏場には約70名が必要なのですが、その確保も大変になってきています。農協とも協力して、少しでも産地が維持・発展できるように考えていきたいと思います。
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