Q:国内産のいんげんは減っているということですが、輸入が増えているのですか? 輸入品は、原産地であるメキシコ付近のものが多いのでしょうか?
A:統計上の輸入量はあまり変わっていません。いんげん自体の需要が増えていないのではないかと思います。実は輸入品もほぼ冬の時期に入っています。中南米のアンデスあたり、高冷地で作って輸入すれば売れるかもしれませんが、現状はそういうことにはなっていません。
Q:「どじょういんげん」は、どれですか? 子供の頃、よく「どじょういんげん」を煮ものにして食べていました。太くておいしいのですが、八百屋がレストラン関係から求められるのは細いものです。
A:平ざやでデコボコのあるものが「どじょういんげん」。それを丸ざやのようにしたのが「サーベル」という品種です。料理をしないご家庭も増えていますし、お店では細いものが使いやすくて好まれると聞きます。産地では、収量が上がる「ジャンボインゲン」や「モロッコ」のほうが作りやすく、需要と供給がマッチしてない面はあると思います。弊社では、大きくてやわらかい品種「ゴールデンランナー」を出したり、レンジ加熱可能なパックで販売したり、さまざまな取り組みをしています。
Q:農家さんがいんげんを作ってもいいな、と思えるくらいの単価はどれくらいなのですか?
A:作らないのは、単価が安いからではなく、手間がかかるからです。収穫は機械化できないので、面積を簡単には広げられません。北海道の冷凍のように、全部機械だったらできると思うのですが…。個人的には、シンプルに茹でてマヨネーズで食べるのがいちばんおいしいと思いますが、いんげん料理のバラエティも増やすなど、需要が増える方策を考えたいです。
Q:食べくらべのために冷凍いんげんを探しましたが、輸入品しかありませんでした。国産は少ないのですか?
A:コロナ禍で外食さんが減ったた影響で、国内産の冷凍いんげんが減ったようです。以前は、北海道の産地は増えていました。今、回復しつつあるので、今後はまた増えるかもしれません。
|