■2024年5月19日
第2回 まめ類

八百屋塾2024、第2回目のテーマは「まめ類」でした。

まめ類の展示-1
まめ類の展示-2
まめ類の展示-3
まめ類の展示-4
 
■八百屋塾実行委員長 柴田健太郎

 おはようございます。今日のテーマは「まめ類」。雪印種苗(株)の桜田晃一さんによる講演、領家さんの伝統野菜コーナー、商品紹介、米本さんからの現場の声、そして食べくらべを予定しています。

 最近、有名なうなぎ屋さんが輸入物を国産と偽って出し、書類送検されたというニュースがありました。「国産」と言われる案外気づかないもので、先入観は恐ろしいと思います。まめに限らず、昔ながらの八百屋さんで、「やっぱり国産はうまい、輸入品はダメだ」と言う人がいますが、「どうおいしくないの?」と聞くと、きちんと答えられる人はけっこう少ないようです。本日の食べくらべはブラインドで、国産のまめを数種類、冷凍品や缶詰もお出ししますので、先入観なしに判断していただけます。ぜひ、自分の言葉で違いを表現できるような、ワンランク上の八百屋さんになっていただきたいと思います。

八百屋塾実行委員長 柴田健太郎
 
■東京都青果物商業協同組合 理事長 近藤栄一郎

 おはようございます。今日は多くのまめ類が並んでいます。初夏を彩る野菜です。われわれ八百屋は、これほどさまざまなまめを扱っているのだな、と改めて感じました。のちほど雪印種苗(株)の桜田晃一さんから、いんげんまめについてのお話をうかがえるということで楽しみにしています。

 今年は、春先の低温や異常気象によって、野菜の価格が高騰しました。先週の農業新聞の見出しによると、ブロッコリーとキャベツが平常の2.5倍。グリーンピースも今年は品薄で納品にも苦労されたのではないでしょうか。加えて2024年問題もあります。トラックドライバーの働き方の上限規制で、物流が滞る。そこを何とかしようと、ジャパンポスト、つまり日本郵政が、郵便物を配送した後に産地から農産物を持ち帰り、飲食店に運ぶ取り組みを始める。コンビニエンスストアのローソンとファミリーマートは、協同で物流をしようとしている。われわれ八百屋も大きな岐路に立っています。特に卸市場の物流が大きな問題で、横の連携をしていくとか、荷待ち時間を減らして効率化を図るなどの工夫が必要です。2024年問題を端緒に、物が自由に集まらない時代になるかもしれず、どうしたら十分に必要なものを取り扱うことができるか、みなさまも、他人事ではなく、物を売る立場として考えながら商売をしていただきたいと思います。

東京都青果物商業協同組合 理事長
近藤栄一郎
 

2024年度 第3回八百屋塾
2024
年6月16日(日)

講演: 「にんにくについて(仮題)」
講師: (地独)青森県産業技術センター
野菜研究所 鹿内靖浩氏
勉強品目: 野菜「にんにくとしょうが」 果物「メロン」


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