Q:スイカは積算温度を完熟の目安にしています。温暖化が進み、平均気温が上がっている中、かぼちゃのように日数でやっていると、タイミングが違ってくるのでは?
A:おっしゃる通り、温度が高いと日数は短くなります。かぼちゃにも積算温度の目安はあり、50日のタイプで約1000℃くらいです。私どもは、生産者さんに、雌花が着いた日、何日ぐらい経っているか、温度の状態などを見るよう伝えています。また、収穫間際のものを切って、タネの充実度をチェックする試し切りも推奨しています。
Q:ほとんどが海外採種だと思いますが、一般の農家さんが買う値段は一粒あたりいくらですか?
A:国内では、大体、30〜40円ぐらいで流通されているのではないかと思います。
Q:冷凍にするかぼちゃと、青果として流通するかぼちゃの品種の研究などはされていますか?
A:冷凍加工用は北海道が中心です。いくつかある品種のなかで、加工に向く、向かない、という見方をされていると思います。生食用と兼用で使われるケースもありますし、加工だけで使われることもあります。答えになってないかもしれませんが、加工用についてはそうした状況です。
Q:去年、北海道でも日焼けの問題がありましたが、耐暑性という面での品種開発はされていますか?
A:非常に難しい課題です。おいしいかぼちゃを作るには、昼間は光があって夜温が下がるところがよく、また、最後まで葉が残っているほうがいい。温度が高いと雌花ができにくいので、育種で耐暑性についても考えなければ、と思っています。今後にご期待ください。
Q:短節間の品種は、株あたりの玉数は減るということですか?
A:1株1玉が基本です。ただ、「栗のめぐみ1号」については、2玉着くケースがあるという報告が現地からきています。密植して玉数が上がることによって収量性も上がるのが、メリットです。
Q:かぼちゃは皮が厚いのが一般的ですが、皮が薄いものの需要はないのですか?
A:皮の厚さというより、かたさを気にされるケースはあると思います。品種によっては、皮が薄いかぼちゃもあります。ただ、貯蔵すると皮はかたくなる傾向があります。
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