■2024年8月25日

第5回 夏野菜・梨

八百屋塾2024、第5回目のテーマは「夏野菜」と「梨」でした。

夏野菜の展示-1
夏野菜の展示-2
梨の展示-1
梨の展示-2
 
■八百屋塾実行委員長 柴田健太郎

 本日のテーマは、シーズンまっさかりの「梨」と「夏野菜」です。今日は梨について、埼玉県農業技術研究センターの島田智人さんにお話をうかがいます。

 夏野菜は、独特な味わいが特徴です。先日の横浜青果塾で、受講生から、「ブロッコリーの味、おいしさって何?」という質問がありました。味という抽象的な感覚は表現が難しく、感じないとわかりません。夏野菜でも、モロヘイヤやオクラなどはネバネバ、ゴーヤやピーマンは苦み、葉物のえぐみ…。これが野菜の味であり、特徴だと思います。今日の食べくらべでは、まず生で苦みなどを感じ、その後、調理したものを食べて、味の変化や、野菜のおいしさを感じていただければ、と思っています。

八百屋塾実行委員長 柴田健太郎
 
■東京都青果物商業協同組合 理事長 近藤栄一郎

 おはようございます。ここに来て非常に天候が不安で、毎日どこかで大雨が降っているような状況です。そろそろ夏も終わり、暑さもおさまる、そういう時期が大雨を降らせるのかもしれません。

 この何年かの地球温暖化、というよりも沸騰化というような状況の中で、今、お米が少なくなっています。南海トラフ地震への備えという面もあるということですが、九州の早場米から関東、東北へ、さらに北陸、新潟へ移るという流れも暑さの中で乱れてきているようです。先週のテレビで、水田ではなく畑で作るお米が開発された。菌根菌を畑に撒いて、非常に根の深いお米ができると言っていました。猛暑の中、こうした栽培が主流になっていくのではないかというお話で、温暖化に対応する農産物が今後の課題になるだろうと思います。

東京都青果物商業協同組合 理事長
近藤栄一郎

 今日は梨について、埼玉県農業技術センターの島田さんにお話をうかがいます。梨は陽射しが強いと焼けてしまいます。暑さだけではなく、品種、流通など、いろいろな課題が山積みです。その辺りのお話もうかがえる、と思います。

 夏野菜といえば、私たちが思い浮かべるのは、ナス、キュウリ、トマトなどですが、近年の食や農産物の多様化の中で、ここに並んでいる夏野菜もおなじみになりました。実行委員長のお話にもありましたが、みなさまには、生の味と加熱した味の違いを食べくらべて、消費者の方々に伝え、野菜の消費拡大につなげていただきたい、と期待しています。

 本日は、荏原支所の坂本義明支所長から、お話をいただきます。

 
■荏原支所 坂本義明支所長

 約30年ぶりに八百屋塾に来ました。私が参加していた頃は夜中だったのですが、今は、このように朝早くから、多くのみなさんに集まっていただいているのですね。スーパーの方々は、勉強できる暇はありません。八百屋さんはこうやって勉強し、情報を集めています。これがみなさんのお店への信頼度になりますから、どうぞ一生懸命勉強なさってください。今日は、私も勉強させていただきますので、よろしくお願いします。

荏原支所 坂本義明支所長
 

2024年度 第6回八百屋塾
2024
年9月29日(日)

講演: 「南郷トマト」について
講師: 南郷トマト生産組合 組合長 木正貴氏
勉強品目: トマト


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