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第11回
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長野県産地視察
旅程
リンゴ園地1
リンゴ園地2
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ブドウ農家1
ブドウ農家2
第7回
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第5回(産地視察)
出発
岸野農園1
岸野農園2
矢ヶ崎農園
星野農園
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小坂農園1
小坂農園2
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■2016年2月14日 第11回 葉もの・中晩柑 〜 勉強品目「葉もの」について 東京青果(株) 鈴木孝英氏
◇勉強品目「葉もの」
「仙台せり」は、宮城県JAなとり岩沼。緑が濃く、たな持ちがします。
「茨城せり」は、茨城県JAなめがた。見た目は「仙台せり」と似ていますが、根を食べる場合は、よく洗ってください。
秋田県のせりは、宮城県、茨城県と比べると入荷が少ないのですが、根が長く、おいしく食べられます。
宮城県、茨城県のせりは、ほぼ昨年と同じ生育状況と聞いているので、このあと若干落ち着いて、3〜4月は順調な出荷があると思われます。
東京青果(株) 鈴木孝英氏
みつばには、根みつば、糸みつば、切みつばがあります。根みつばは、茎が太くて根がついているので、わかりやすいと思います。糸みつばはハウスで種子から1ヶ月ほどあれば育ちます。切みつばは大変手間がかかっており、圃場で半年ほど株を育てて11月後半に掘り取り、ハウス内に敷き詰めて1ヶ月成長させ、年末に出荷されます。味も香りも食感も、断然、切みつばのほうがいいと思います。
山形県の「あさつき」は、山菜の一種です。食味は甘めのねぎのような感じで、これから4月頃にかけて増えていきます。
「葉たまねぎ」は、千葉県JA長生。たまねぎになる前の、やや膨らんだところを出荷します。若いので葉がやわらかく、実の部分もみずみずしくておいしい。
「つぼみ菜」はからし菜の新芽で、4月頃が最盛期です。他の野菜にはないコリコリとした食感が魅力で、ゆでてわさび醤油をつけて食べるだけでもおいしい。かなり大きな株から2〜3個しか採れないため、高級野菜です。
「花わさび」は、わさびの味がする葉もので、特有のツンとした香りを楽しむことができます。市場に入ってくる量はそれほど多くありません。
「山うど」は、軟白うどより短く、先の部分が緑色です。群馬産、栃木産など、3〜4月が最盛期です。山菜の代表格として力を入れて販売していただければありがたいです。
パセリは千葉県のJAちばみどり、セロリは静岡県JAとぴあ浜松のものをお持ちしました。これから静岡のセロリがたくさん出回ると思います。
◇葉ものなどの写真
仙台せり
(宮城)
せり
(茨城・行方)
一町田せり
(青森)
野ぜり
根みつば
(山形)
糸みつば
(千葉)
糸みつば
(静岡)
切りみつば
(茨城・行方)
あさつき
(山形)
葉たまねぎ
(群馬)
つぼみ菜
(福岡)
わさびの花菜
(静岡)
山うど
(群馬)
パセリ
(千葉・JAちばみどり)
セルリー
(静岡)
プンタレッラ
(宮城)
◇補足説明 〜 (株)果菜里屋 高橋芳江氏
青森県の一町田で作られている伝統野菜、「一町田せり」を、2年前、産地まで見学に行きました。雪深い中にハウスを建て、わき水で栽培しています。気温より水温のほうが高いので、常に水に浮かせて、凍らないようにしていました。収穫後は、根をきれいに洗って、束ねて出荷します。「仙台せり」と同じように、種せりも作っていました。
せり、みつば、ふき、うど、わさび、自然薯、みょうがなどは、日本固有の作物です。古来から日本に自生していたもので、こうした野菜をぜひ広めていただきたいと思っています。
みつばは、江戸時代に葛飾区周辺で軟白栽培を始めた人がいて、シャキシャキ感と、色が白くきれいなことから広まった、とされています。それが、根みつばです。切みつば、糸みつばの違いなどを理解した上で、いいものを販売していただきたいと思います。
(株)果菜里屋 高橋芳江氏
■2016年2月14日 第11回 葉もの・中晩柑 〜 勉強品目「中晩柑」について 杉本晃章氏
◇勉強品目「中晩柑」
中晩柑はいろいろなものがあり、全部売るのは不可能なので、できるだけリピーターが来るような品種を選んで売るといいと思います。
今日の「デコポン」は長崎。貯蔵するとデコから傷んでくるため、早い時期はデコありが多いと思います。ハウスものは3月で終わり、露地になって、6月頃になるとデコなしになります。デコなしは、皮が薄くておいしい。
「デコポン」には糖度と酸度の基準があり、それをクリアしたものが「デコポン」、満たないものは「不知火」という名前で出回ります。ただ、暖かくなると酸味のあるものがおいしく感じられることもあり、甘ければいいというものでもない、というのを覚えておいてください。
杉本晃章氏
「津之輝」は、(清見×興津早生)×アンコール。長崎県の口之津試験場で開発された柑橘で、タネがなく、売りやすい値段なのでおすすめです。宮崎県などでも作っています。
「せとか」は相変わらず高級品です。今はハウス、2月下旬頃から露地に移ります。
「甘平(かんぺい)」は、今から7〜8年前、愛媛県の試験場に苗木が4〜5本しかなかった頃、八百屋塾に送ってくれたことがあります。ようやく市場に出回るようになりました。消費者が名前を覚えてくれるまでは本当に大変だと思います。「甘平」は愛媛県のオリジナル品種で、他県からは出ていません。
「文旦」は、かんきつとしての歴史が古く、すべてのかんきつのもと、といわれています。はっさく、甘夏、長崎のザボン、晩白柚、グレープフルーツも、文旦の枝変わりや系統だそうです。
「晩白柚」は、大きいものは1個で4キロにもなるかんきつです。さっぱりとした味を好む人もいます。皮は加工されてお菓子にしたり、風呂に入れてもいいそうです。皮が厚いので、かなり長持ちします。皮がしなびても、中は大丈夫。
「ネーブル」は、食べにくいなどの理由で敬遠されがちですが、昔は高級品でした。4〜5月になるとネーブルが終わり、バレンシアオレンジになります。おへそがあるのがネーブルです。
いちごは、宮城の「もういっこ」と、栃木の「スカイベリー」を持って来ました。「もういっこ」は、3年前にうちの青年部で宮城の産地を見に行ったことがあります。すばらしいコンピュータハウスで栽培されていました。ゴツゴツした見た目ですが、甘くておいしいいちごです。
◇中晩柑などの写真
デコポン
(長崎)
津之輝
(長崎)
せとか
(愛媛)
甘平
(愛媛)
土佐文旦
(高知)
晩白柚
(熊本)
瀬戸田ネーブル
(広島)
ひなの里
(愛媛)
もういっこ
(宮城・仙台)
スカイベリー
(栃木)
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