■2016年1月17日 第10回 花菜 〜 勉強品目「花菜」について 東京青果(株) 安藤克行氏
◇勉強品目「花菜」
  • 本日お持ちしたブロッコリーは、愛知・JA愛知みなみのものです。果菜里屋の高橋さんから、蕾が大きいものと小さいものを用意してほしいといわれたのですが、栽培地では蕾が小さい緻密なものを作るようにしている、とのことでしたので、小さいものしかご用意できませんでした。

  • カリフラワーは、福岡・JA宗像。中東、地中海近辺で発生した野菜ですが、18〜19世紀にはインドでも栽培できるような高温に適したものができました。栽培地は幅広く、日本でも全国各地で作られています。
東京青果(株) 安藤克行氏
  • ロマネスコは、群馬・JA多野藤岡。円錐形で特殊な形をしており、イタリア語で「ローマのブロッコリー」というのが名前の由来です。分類上はカリフラワーなのですが、味はブロッコリー、食感はカリフラワーに近いといわれています。宮城、埼玉、群馬などで産地化が進んでいます。

  • スティックセニョールは、熊本・JA熊本宇城。いわゆる茎ブロッコリーです。東北あたりまでリレーで栽培がつながっていきます。

  • アスパラ菜は、香川・JA香川県大川営農。中国野菜を掛け合わせて作ったもので、葉も花も食べられます。茎がアスパラガスによく似た味と食感で好まれています。

  • カリフローレは、愛知・静岡経済連。花の軸がよく伸びるカリフラワーの品種として開発されました。軸がやわらかくておいしい、と好評です。

  • ブロッコリースプラウトは、神奈川・村上農園。アメリカの大学の研究によると、機能性成分のスルフォラファンが普通の成熟したブロッコリーの10倍含まれており、解毒、抗酸化、ガンの予防などに効果があるのではないか、といわれています。酵素を活性化させるということで、熱には弱いため、生食がおすすめです。
◇花菜などの写真
ブロッコリー
(愛知)
カリフラワー
(福岡)
カリフラワー
(福岡)
カリフラワー
(福岡)
ロマネスコ
(群馬)
スティックセニョール
(熊本)
はなっこりー
(山口)
アスパラ菜
(香川)
アレッタ
(埼玉)
カリフローレ
(愛知)
ブロッコリースプラウト
(神奈川)
ミニケール
(静岡)
チーマ・ディ・ラーパ
(群馬)
蕾菜
(福岡)
◇補足説明 〜 (株)果菜里屋 高橋芳江氏
  • 今日は、静岡の篤農家が作ったミニケールや、カブの仲間のチーマ・ディ・ラーパなどもご用意しました。カリフローレ、プチヴェール、カラートマトなど、ちょっと変わった野菜は、レストランなどで人気があります。
(株)果菜里屋 高橋芳江氏

 

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