近年、青果小売店を囲む環境は、食生活の変化や量販店の進出など、社会構造の著しい変化によりまことに厳しいものがあり、独立自営の青果物専門店は、年を追うごとに減少の一途を辿っている。
一方、国は野菜・果物の摂取量の増大を進めているが、昭和から平成の時代にかけて消費量は減少傾向にある。このような社会情勢から、当組合では、青果小売店の根本理念である、新鮮でおいしい野菜を地域住民に提供し、その地域の健康を保つという考えに基づき、国民の食生活の向上と青果小売業の活性化を図ることが重要な課題かつ使命であると捉え、生産者、青果物流通業者および消費者等が一体となり青果物の商品知識を深め、目利き等の技術を研鑽する「八百屋塾」を開催する。
以上を踏まえて、毎月、青果物の中から勉強品目を定め、座学、食味、目利き、料理研究および青果物の産地情報等の共有化を通して、産地や生産時期による青果物の品質特性を学び、生産・流通・消費の各々の立場から青果物を購入する消費者に、広く多種多様な青果物の商品知識や調理方法等を伝え、消費拡大(販売促進)および青果小売業の振興に寄与することを目的とする。
あわせて、「農林水産物の生産振興」「食文化の継承」「食育」の推進を図る。
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