Q:キメラの西洋なしの話がありましたが、同じ樹に違う様子のものがなるのでしょうか?
A:そうです。割合は圧倒的にキメラが多い。キメラに関してはまだ未知の部分が数多くあります。
Q:西洋なしは、樹なりではやわらかくならないのですか?
A:既存の品種は、追熟が必要です。それにより、中にエチレンが発生して熟します。「ミクルマスネリス」という品種は樹になったままでも熟します。そういう品種もあり、すべてが追熟が必要というわけではありません。
Q:かなりかたい西洋なしを仕入れたとき、管理はどうすればいいのでしょうか?
A:西洋なしは、採ってすぐは食べられません。熟成が必要です。冷蔵貯蔵してから出荷されており、冷蔵庫から出すと熟し始めます。それをまた冷蔵庫に戻しても熟成は止まりませんし、むしろ障害が出る可能性があります。適期に収穫したものと、そうではないものでは違いが出ることがありますし、個体差もある。冷蔵庫から出した日を明記して出荷している産地もあります。食べ頃を機械で判断できないか、という研究をしている大学の先生もいます。
Q:表が黄色、裏が赤の食用菊は、ゆでると何色になるのですか?
A:そのままの色です。
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