■2015年12月13日 第9回 かぶ・いちご 〜 商品説明 長野県山ノ内町の「りんご」
◇認定農業者の会 事務局 前田氏より
  • 山ノ内町で認定農業者の会の事務局をしています。今日は4人の農業者のみなさんと八百屋塾にうかがいました。日頃は山ノ内町の農産物をご愛顧いただき、まことにありがとうございます。

  • 山ノ内町と足立区は友好提携都市です。今から7年前、山ノ内町で栽培しているりんごを足立区のみなさんにぜひ食べてほしい、という発言があり、足立区に相談したところ、杉本さんをご紹介いただきました。
認定農業者の会 事務局 前田氏
  • 杉本さんのお店でりんごの販売をさせてもらうことになり、2010(平成22)年から、店頭消費宣伝会という形で取り組みを始めています。杉本さんには値段を設定するところから親切にご指導いただき、現在までその取り組みは続いています。

  • マーケティングの時代なので、りんごを作るだけではダメだというアドバイスもいただき、八百屋塾も紹介してもらいました。以来、何度か、この八百屋塾でりんごのプレゼンをさせていただいております。

  • 八百屋さんでも、りんごがなっているのを見たことがない人もいる、と聞き、2011(平成23)年以降、「出張八百屋塾」という形で、産地視察、交流会、情報交換の機会を設けています。そうしたおつきあいの中、取り引きが始まった生産者と八百屋さんもいて、資料でお配りしたグラフの通り、生産者は2名から4名になり、2014(平成26)年度は10トンでしたが、今年はそれを上回る量になると思います。八百屋塾では、17名のみなさんに、りんご、ブルーベリーといった農産物をお取り扱いいただいています。

  • 今年もみなさんに現地にお越しいただきました。今年で7年目になりますが、今後もよりいっそうご縁の輪が広がれば、と願っています。出荷量もご要望に添えるよう取り組んでいきたいと考えています。
◇りんご生産者 小林和幸氏より
  • 八百屋塾には何度かおうかがいしており、以前、「サンふじ」の「しま」と「べた」について話をしました。今日はそれについて軽く補足説明をしたいと思います。

  • 「サンふじ」は、1930(昭和5)年に青森県で育成され、1962(昭和37)年に発表された品種です。もう50年くらい経っているので、その過程で枝変わりなどが起こり、同じ「ふじ」でも、早く採れるやわらかい「ふじ」などもあります。最初に出てきたのが1系のべたの「ふじ」で、しまは一切つきません。べたが悪いというわけではなく、熟期が若干遅いので、山ノ内町では、べたはしっかり熟期を見極めなさい、という指導が行われています。適熟のものはいいのですが、少し早く採ってしまうとやや味が落ちるのだと思います。
りんご生産者 小林和幸氏
  • 「サンふじ」は、上下のくぼみがしっかりついているもの、 お尻が赤いものがよく、青いものは未熟感があります。

  • 最近、りんごの色がつきにくくなってきたので、長野では、「長野12」という色がつきやすい「ふじ」の品種を育成しています。もとはしまですが、最後はべたに見えます。こういうものも出回っています。
サンふじ
 

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