Q:同じのコンテナの中でも、ときどき非常に苦いきゅうりがあるのはなぜですか?
A:窒素過多とか、まだバランスがととのっていない時期に硝酸態が多いケースなどが考えられます。きゅうりは、栽培上、窒素を多く使用するので、出はじめは気をつけたほうがいいかもしれません。
Q:最近のきゅうりに先細りが多い原因は?
A:水分不足だと思います。太ろうとする段階で水がないとうまく育ちません。今年は3〜4月に乾燥してしまったので、細いものが多かったのではないでしょうか。
Q:中が白くなるのはなぜですか?
A:夏場、暑さが厳しすぎて、根から吸う水分が足りないと、葉をもたせるために、自分の実から水分を吸い取ろうとします。そうすると細胞が壊死して白っぽくなってしまいます。
Q:冬場に芯が赤くなるのは?
A:低温が原因です。地温が15℃以下になると根がとまり、実が縮こまろうとしてバランスが崩れるために起こると考えられます。
Q:乾燥を防ぐために袋に入れて売ると、暑いときは下のほうが膨らんできたり、冷蔵庫にしまうと中が赤くなったりしてしまうのですが、何かいい方法はありますか?
A:保存はしめった布か新聞紙に包んで、水分が蒸発しないようにするのがベストですが、基本的にきゅうりは日持ちしない、と思ってください。
Q:きゅうりの中が黄色いことがありますが、栽培のときには何ともなくても、その後の温度変化で起きることはあるのでしょうか?
A:今、主流の華北型きゅうりは寒さに弱く、温度変化に対応しきれないのかもしれません。
Q:置いておくと色が変わることもあり得ますか?
A:あり得ます。スが入っていたり、過熟のものは出荷しない農家さんもいらっしゃいますが、出荷基準が厳しい産地と緩い産地があるので、いい産地を見極めることが重要だと思います。
Q:メロンは光センサーで糖度や品質をチェックしていると聞きますが、きゅうりはそういうことはしていないのでしょうか?
A:今のところ、きゅうりでは、聞きません。農家さんの見極めに頼っているのが現状です。いい農家さんを見つけたら、ぜひ実際に会って顔を見て、話をして、情報交換をしていただきたい、と思います。
Q:接ぎ木と地根の違いについて教えてください。
A:今、病気を防ぐため、大半は接ぎ木です。味が変わりにくい台木を使っている農家さんもいるので、味重視か、収量かといった農家さんの方向性を確認して仕入れるといいのではないでしょうか。
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