■2011年1月16日 第10回 〜 商品情報 山形産「雪うるい」&地域特産物交流会のご案内

 本日は、山形の「雪うるい」をご紹介します。うるいを遮光し、緑色にならないようにして、黄色いままで出したものです。

 過去2〜3年ぐらい、この時期になると必ず八百屋塾でご紹介しています。

 うるいは山菜の一種で、学名を「オオバギボウシ」といいます。

 今日お持ちしたものは、山形県の北部、最上地方で栽培しています。緑色のうるいもありますが…。色が白いので、「雪うるい」という名前で、最上地方の統一ブランドで売り出しています。

山形県東京事務所 齋藤正崇氏

 今シーズンは、11〜12月が暖かかったせいもあって、ふせ込みが遅れ、まだ出始めだということです。1月下旬〜2月上旬ぐらいから、本格的に出荷されるそうです。

 山菜のうるいよりぬめりが少ないので生でも食べやすく、サラダにしたり、イタリア料理のバーニャカウダなどで、野菜スティックの中に混ぜていただくなどの食べ方をおすすめしています。

 山菜の一種だと思われるとなかなか手にとってもらえないので、新しい野菜として「雪うるい」を売り込んで行きたい、と考えています。後ほど試食していただき、ご意見等をいただければ幸いです。

山形・最上産「雪うるい」
 「雪うるい」は、日光は当然ですが、蛍光灯の光でも色が変わり、緑色になってしまいます。販売する際は、一度にたくさん並べるのではなく、少しずつ出して、売れたらまた新しいものを並べて…、としていただけるといいと思います。

 もう一点お知らせがあります。2月2日(水)、九段下のホテルグランドパレスにて、山形県の地域特産物交流会を行います。ぜひ、足をお運びいただき、いろいろな食材を見て、試食して、もっと山形の食材を知っていただければ、と思います。

 それから、余談ですが…。山形に、啓翁(けいおう)桜と呼ばれる、冬に咲く桜があります。ちょうど今日、草薙剛と今井美樹が主演のTBSドラマ「冬の桜」が始まるのですが、その舞台が山形で、今井美樹が啓翁桜を探しに山形を訪れる、というところからストーリーが始まるそうなので、ご興味があれば、見てみてください。よろしくお願いします。

 
■2011年1月16日 第10回 〜 商品情報 群馬産「やよいひめ」&産地交流会のご案内 群馬県東京園芸情報センター 主幹 川島正俊氏

 今回は、群馬のイチゴ「やよいひめ」のご紹介と、「グッと群馬の産地交流会」のご案内をさせていただきます。

 「やよいひめ」の名前の由来についてですが、「やよい(弥生)=3月」です。このイチゴは、3月に収穫量のピークを迎えるため、「やよいひめ」と名付けられました。また、3月にはひな祭りがあります。このときに「やよいひめ」を思い出していただいて、ぜひ買っていただきたい、という思いもあります。

 「やよいひめ」の産地は、群馬県の館林方面や藤岡地区、それから、前橋、伊勢崎といった平坦地、中山間地の沼田地区でも栽培されています。今日は、沼田と藤岡の「やよいひめ」を両方持ってきました。

群馬県東京園芸情報センター 主幹 川島正俊氏

 今、群馬県で、77ヘクタールイチゴを作っており、半分以上が「やよいひめ」に変わっています。今後も群馬といえば「やよいひめ」となるように、産地ともどもがんばっております。

 「やよいひめ」の特徴は、親である「とねほっぺ」と「とちおとめ」、両方のいいところを併せ持っているという点です。両者を掛け合わせ、「とねほっぺ」の大きいところと、「とちおとめ」の酸味があって甘いところ、その2つをいいとこどり、ということで作っています。

 さらに、とても日持ちがいいという特性もあります。私もかつて生産現場で指導をしていたことがあるのですが、農家さんに「やよいひめでキャッチボールができそうだね」といわれたことがあるぐらいです。特に、4〜5月の日持ちについては自信がありますので、ぜひ、確かめていただきたいと思います。

 色は、「とちおとめ」に比べると、若干淡いのではないかといわれますが、「やよいひめ」は、色が淡目でもすごく味がのっている品種です。この色が「やよいひめ」のおいしさの証、ということです。

 「やよいひめ」の栽培が群馬県で広がった要因はふたつあります。まずひとつは、大果系なので、同じように作っても大きいものがとれる割合が高い、ということです。高齢化が進んでいる群馬県にはうってつけでした。また、「とちおとめ」に比べると、収穫時期が若干遅れます。3〜4月に収量が多く、ある産地では、3月に「やよいひめ」が「とちおとめ」の収量を上回っている、という結果も出ています。

 ぜひ、弥生月のひな祭りに「やよいひめ」、と覚えてください。よろしくお願いします。

 もう一点、「グッと群馬の産地交流会」、参加者募集のお知らせです。1月30日(日)、40名限定、無料です。群馬県館林の「やよいひめ」の産地や、牛乳を生産する工場、フルーツトマト「ブリックスナイン」の産地、ちぢみホウレン草の産地などを見学するツアーです。

 申込みは、用紙をお配りしますので、ご記入の上、FAXにてお送りください。定員が40名と限定されていますので、抽選をさせていただきます。アンケートの中に、産地交流会を何で知りましたか、という項目があるので、八百屋塾で知った、とお書きいただいて、ぜひ奮ってご参加ください。

 
 

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