今、群馬県で、77ヘクタールイチゴを作っており、半分以上が「やよいひめ」に変わっています。今後も群馬といえば「やよいひめ」となるように、産地ともどもがんばっております。
「やよいひめ」の特徴は、親である「とねほっぺ」と「とちおとめ」、両方のいいところを併せ持っているという点です。両者を掛け合わせ、「とねほっぺ」の大きいところと、「とちおとめ」の酸味があって甘いところ、その2つをいいとこどり、ということで作っています。
さらに、とても日持ちがいいという特性もあります。私もかつて生産現場で指導をしていたことがあるのですが、農家さんに「やよいひめでキャッチボールができそうだね」といわれたことがあるぐらいです。特に、4〜5月の日持ちについては自信がありますので、ぜひ、確かめていただきたいと思います。
色は、「とちおとめ」に比べると、若干淡いのではないかといわれますが、「やよいひめ」は、色が淡目でもすごく味がのっている品種です。この色が「やよいひめ」のおいしさの証、ということです。
「やよいひめ」の栽培が群馬県で広がった要因はふたつあります。まずひとつは、大果系なので、同じように作っても大きいものがとれる割合が高い、ということです。高齢化が進んでいる群馬県にはうってつけでした。また、「とちおとめ」に比べると、収穫時期が若干遅れます。3〜4月に収量が多く、ある産地では、3月に「やよいひめ」が「とちおとめ」の収量を上回っている、という結果も出ています。
ぜひ、弥生月のひな祭りに「やよいひめ」、と覚えてください。よろしくお願いします。
もう一点、「グッと群馬の産地交流会」、参加者募集のお知らせです。1月30日(日)、40名限定、無料です。群馬県館林の「やよいひめ」の産地や、牛乳を生産する工場、フルーツトマト「ブリックスナイン」の産地、ちぢみホウレン草の産地などを見学するツアーです。
申込みは、用紙をお配りしますので、ご記入の上、FAXにてお送りください。定員が40名と限定されていますので、抽選をさせていただきます。アンケートの中に、産地交流会を何で知りましたか、という項目があるので、八百屋塾で知った、とお書きいただいて、ぜひ奮ってご参加ください。
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