■2010年11月21日 第8回 〜 研修旅行「神奈川県農業技術センター」
●神奈川県農業技術センター内の圃場見学
 北宜裕さんの講義のあと、センター内の圃場を見学。野菜作物研究部、北浦健生さんがご案内してくださいました。
神奈川県農業技術センター 構内
野菜作物研究部 野菜担当 専門研究員 北浦健生氏

 北宜裕さんの講義にもありましたが、おいしさと柔らかさは変えずに、形をよくしようということで選抜したものが「湘南一本」というネギだそうです。

 もとのネギと比べると若干かたくはなっていますが、食べたとき、それほど違いは感じられない、とか。品質は変えずに品種改良に成功した、とのお話でした。

 また、「湘南一本」は、風が吹いたあとでも、ピンと立っているのが特徴、とのことです。

ネギの圃場
ナスの圃場
サラダ紫

 生で食べられるナス「サラダ紫」の圃場では、北浦さんから、次のようなお話がありました。

 「サラダ紫は、巾着型をしたナスで、甘みがあって非常にジューシーです。生のまま、サラダで食べることができますし、調理していただいても、非常においしいナスです。ナスというと、今までは、調理するか漬物にして食べるかのどちらかだったので、新しく生で食べるというのを加えることで、さらに需要を増やすことができるのではないか、と考えて育種をすすめてきたものです。樹も非常に強くて、収量も上がります。先日、NHKで、調理が簡単なので、働く女性にとって、非常に使いやすい品種ではないか、と取り上げていただきました。将来有望ではないかと思っていますので、ぜひ、よろしくお願いします」。

 その他、トマト、キャベツ、小松菜の圃場や、ほうれんそうのハウスなどを回り、梨の圃場に移動しました。

キャベツの圃場
ほうれんそうのハウス
小松菜の圃場
圃場を見学する塾生