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白菜は冬場の野菜だと思っているでしょうが、1年中あります。業務関係で、漬物には周年必ず使うということで、産地が作っています。春と秋に出てくる新物の白菜は、冬の白菜に比べると、やや巻きが甘い。さわってみると分かります。ちょっとやわらかい部分がある。また、通常の白菜より甘みが薄く、パサパサしている感じがある。
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今日の新ジャガは、二化性ではなく、完全な「新」です。従来ですと、今、鹿児島から長崎に産地が切り替わる時期ですが、今年は低温のため生育が遅れており、鹿児島県出水地区のものを持ってきました。指でちょっと強く押すと皮がスッとむける、というのが新ジャガのひとつの特徴です。成熟の途中なので、通常のジャガイモに比べると、みずみずしくて、香りがある。言葉を変えれば、水っぽいので、煮物タイプ。ポテトサラダには不向き。完全に成熟したものは、充分サラダにも使える。そのあたりの使い分けを、お客さまにも消費者にも伝えていただきたい。「新ジャガでサラダを作ったんだけど、水っぽいのよね」といわれたときには、はっきり、「こういう用途のときは、こうなんですよ」、と説明をする。嫌われない程度に、問い合わせがあった場合は親切に答えてあげる。それが大事です。
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今日の新タマネギは、熊本産。ほかに新タマネギは、佐賀、愛知が出始めています。新タマネギには、白系と赤系がある。まず、葉っぱがついているタマネギから始まって、ちょんまげがついて、次に白っぽいタマネギ、それから赤いタマネギ…。このように、タマネギは変遷していきます。
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新にんじんは、今、徳島のものがメイン。まだ、関東の千葉県のものも残っています。
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雪下にんじんは、新潟県は津南のもの。畑にあったままの状態で、雪に埋もれさせ、それを掘り返して、出してくる。貯蔵すればするだけ、甘みが増してくるのが特徴です。
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雪下にんじんと、新にんじんを食べ比べると、香りと甘みが全く違います。香りを楽しむなら、新にんじん。甘みを好むお客さんには、貯蔵のものとか、雪下にんじんをすすめてあげるといい。用途がそれぞれ違うんですよ、ということ。にんじんに限らず、ジャガイモでもタマネギでもそうですが、同じ品種でも、時期やその他条件によって違う、ということを、お客さまに説明していただきたい。
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今日、特に見ておいていただきたいのが、新ゴボウです。新ゴボウというと、九州あたりから出てくる短いゴボウ、洗いのみがきを「新」だと思っている方もいらっしゃるでしょうが…。今日のは、西日本などで、山菜と同じような食べ方で食べられているもの。葉っぱと軸の部分を主に食べるゴボウで、非常に香りがいい。通常、ゴボウとして食べられている部分が、これは、長くは伸びません。茹でてごま味噌あえにしたり、天ぷらにしたり…。もう、あと2週間もすればなくなってしまう貴重品です。
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新大根(春大根)は、銚子産。どちらかというと、怒り肩。冬大根は、お尻の部分が丸く詰まっているような感じですが、春の大根は、尖ったような形で、みずみずしく、やや辛みが強い。
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春ネギは、冬に比べると、ぶんけつの部分がやわらかい。ネギが老化しているかしていないかは、ぶんけつ部分を見てさわって判断してください。根は、基本的には、何ミリかは残します。売るときは、どんなに新鮮でも、ここを切ってしまうと、すぐ傷んでしまいますので、気をつけてください。
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新しょうがは、初夏のものだと思っている方も多いでしょうが、今の新物野菜。九州と高知が2大産地で、今日のは、高知県の近江しょうがです。近江しょうがを貯蔵して、春先に、その根の部分から伸びてくるものが、「新しょうが」と呼ばれます。
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新しょうがにも2種類あって、昔、「三州(さんしゅう)しょうが」という細かいしょうががあった。あれは、俗に言う、「葉しょうが」のもとになる。取り扱いが面倒で、単価が取れないので、産地でも作らなくなっているのですが…。非常に香りの強いしょうがですので、見つけたら使ってみてください。
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新野菜の、「アメーラルビンズ」。静岡の「アメーラ」というトマトの産地が作っている、ミニタイプのトマトです。糖度を10度以上にしてある。高級品です。
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「マーメラス」は、インゲンの一種。スナックとは異なります。茹でて食べると、香りと甘みが非常に強いのが分かります。静岡の篤農家が作っている、インゲンからの選抜品種です。
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「ミニチンゲン」は、サカタのタネが作っているもので、商品名を「シャオパオ」といいます。通常のチンゲンは切って料理に使わなければいけませんが、横浜中華街からの要望で、器にそのままのせられる小さいタイプを作った。単純にいえば、普通のチンゲンの極早生タイプです。通常は50日前後かかるものを、40日前後で収穫しています。
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その他、春のレタス、セロリアック、セリ、カタクリなど山菜各種もあります。
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イタリアンでよく使う、「花ズッキーニ」は、新物野菜の中でも評判が高い。簡単に料理ができて、彩りもいい。花が大事なので、つぶれないように、丁寧にパッケージしてあります。下の部分が伸びたものが、いわゆるズッキーニになる。緑のほか、黄色もあります。
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スプラウト、カイワレ類もさまざまな種類があります。非常に機能性を強めた野菜ということで、近年注目されている商品。ブロッコリー、クレス、レッドキャベツ…。彩りも楽しみつつ、機能性を追求した、健康にいいといわれている野菜です。
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近年また出てきたのが、皮付きのベビーコーン。サッと茹でて食べると大変おいしい。通常のトウモロコシとはまた違った香りがあります。
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最後に、「季節を味わう」ということでは、やはりタケノコ。今日は静岡産。