■2010年4月18日 第1回 〜 食べくらべ
◇「新物野菜」等の食べくらべ
  • 「新物野菜」は、以下のものを食べくらべた(※調理方法については、荒井先生のコメントを参照)。
    ・新キャベツの調理したもの
    ・新ジャガの煮物
    ・新タマネギは調理したものと生
    ・雪下にんじんは調理したものと生
    ・葉ゴボウの調理したもの
    ・新大根の生
    ・新しょうがは煮たものと酢漬け

  • 「新野菜」は、生のアメーラルビンズ、茹でたマーメラス、茹でたミニチンゲンを試食した。

  • その他、柿沼農園のセロリ、バナナ各種も試食。

新物野菜、新野菜、バナナなど各種
[荒井慶子先生より〜調理について]
  • キャベツ、タマネギ、にんじんは、蒸し料理にしました。蒸し器のいちばん下にキャベツのざく切りをおき、その上に、タマネギの半月切りとにんじんをおき、2〜3分蒸します。最後に、豚肉の薄切りを覆うようにおいて、肉が白くなったらできあがり。ポン酢しょうゆやレモンじょうゆなど、お好みのタレで召しあがっていただきます。茹でるよりもずっと甘みが残り、量がいただける料理です。 高さのある蒸し器で蒸したものより、フライパンに網をおいてフタをして蒸したほうが、蒸し茹でに近い感じになって、野菜がしっとりしていいのではないか、と個人的には思っています。
荒井慶子先生
  • かつて日本一の長寿村だった東京都のとある村に行ったときに、「新ジャガは、いつも、皮ごと自分の家の手前味噌で煮て食べる」、というのを聞きまして、今日はそれを真似しました。1パーセントぐらいの塩分のお水と、砂糖少々が入っています。

  • 葉ゴボウは、茹でてからごまじょうゆで和えました。

  • マーメラスは、割合やわらかくなるまで茹で、茹でてから水にはとりませんでした。色がちょっと悪くなりますが、水にはとらず、そのまま冷ましたほうが、甘みが残ると思います。

  • 新タマネギは生です。

  • かわいいチンゲンサイは、茹でるとき、中華風のゆで方をしました。湯に油と塩を加えて茹でると、仕上がりのツヤが違います。

  • セロリの葉っぱは、茹でて水にとり、絞りました。

  • 調理用バナナは、私も初めてお目にかかりました。薄切りにして炒めたり、油で揚げるのがいい、というお話でしたので、薄切りにして、オイルで炒めました。 皮もなかなかむけないし、薄切りにしようと思ったら、かたいんですね。
[新物野菜等の感想]
  • 調理したものも、おいしかったのですが…。やはり、春の野菜ということで、生で食べたものの味が印象に残りました。さわやかで、どれも非常においしい。みなさんが、大変こだわって作ったものなんだろうな、と思いました。

  • 新しょうがは、甘酢漬けしか考えられなかったのですが、煮たものも非常においしかった。からだにもいいし、簡単にできるとなれば、すごくいいのではないかと思いました。

  • 新大根は辛い、というお話でしたが、全然辛みがなくて、食べやすかった。ミニチンゲンは、形だけで、味はチンゲンサイと全く同じ。新ジャガは、やはり水っぽくて、僕はあまりおいしく感じなかった。新しょうがは、普段は酢漬けしか食べないのですが、煮たものがとてもおいしくて、お客さんにすすめられる、と思いました。

  • お客さまに1キロ、2キロ単位で新しょうがを売りたいなら、新しょうがの煮物をすすめるといい。薄切りにしたあと、1回湯通しをして、アク抜きしてから煮ると、間違いなくおいしく仕上がる。夏場、食欲のないときにいいし、殺菌作用もある。保存がきくので、作り置きしておけば、冬場も通して食べられる。からだを温める作用もある。刻んで温かいごはんに混ぜて食べてもおいしい。1回お客さんにも作ってもらえたら、やみつきになる味なので、4キロの箱の新しょうがもすぐ売れるようになります。

  • 生で食べた雪下にんじんがすこぶるおいしいと思いました。火も何も通さずに、マヨネーズなどの調味料もつけずに食べるのがいい。すごく甘くておいしいにんじんでした。

  • ゴボウの茎は初めて食べました。「ゴボウの茎だよ」といわれても分からないかも。あまり主張は強くない、と思いました。

  • 大田市場で働いています。この業界に入ってまだ2年目なので、勉強のために来ています。普段目にしてはいても、なかなか口にする機会がないので、今日は大変勉強になりました。いちばんおいしいなと思ったのは、新タマネギでした。

  • 「幻」といわれるマーメラスがすごくおいしかった。

  • セロリは、すごくみずみずしかった。私はすごくセロリが好きなので、もうちょっとセロリくさくてもいいかな、とは思ったのですが…。非常にみずみずしく、多少セロリが苦手な方でも、いけるのではないかと思いました。

  • バナナは、僕の好みとしては、ねっとりしていないほうが好きなので、普通のレギュラーでもいける。自分は安っぽい舌なのかな、と思いましたが…(笑)。お客さんの好みに合わせておけばいいのかな、と思いました。

  • バナナは、あっさりしたものも酸味があるものも、みんなおいしかったのですが、個人的な好みとしては、「昭和のぜいたく」が非常においしいと思いました。高いだけのことはあるな、と思った。
 
 

【八百屋塾2010 第1回】 実行委員長挨拶副理事長挨拶|講演「なぜ勉強するのか」「バナナ」|勉強品目「新物野菜」「バナナ」|商品情報食べくらべ