講義の前に、「中流意識」について、ちょっとお話したいと思います。
アメリカの自動車会社で、リンカーン、マーキュリー、フォードという3種類の車を作っているところがあります。マーキュリーはちょうど真ん中、中流クラスの車ですが、全然売れないので、年内で生産中止が決定したそうです。
「中流」というのが、今の世の中では中途半端だと捉えられているのかな、と思います。私の店でも、いいものと安いもの、その両極端しか動かない。ちょうど真ん中の中途半端な値段、中途半端な商品がみんなおいていかれてしまっています。
いいものを求めている人は数%しかいないのですが、おかないわけにはいきません。また、安いものは安いものなりに、値頃感のあるものを売る、という形になっています。で、ちょうど真ん中のものが残ってしまう。
「中流」というとちょっとおかしいかもしれませんが…。真ん中のランクのものが消えていく世の中になっているのではないか、と感じています。
年末も近くなり、おせちの話も聞こえてきますが、3万円、5万円、10万円という高いものが売れる一方で、1万円以下の安いものもずいぶん売れているようです。その真ん中、2万円ぐらいのものは、残ってしまって、たたき売りになっている、という話も聞いています。どこでも似たような状況のようです。
今日は、上のほうのレベルのものばかり集めましたので、ぜひ、しっかりと勉強していってください。よろしくお願いします。
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