山椒の実は、日本古来の香辛野菜として、昔から、日本人が好んでいた野菜。
別名「はじかみ」と呼ぶ地域もあるのですが、はじかみというと、しょうがの一種にあるので、「なりはじかみ」という名称で覚えてください。海外では、「ジャパニーズペッパー」。こしょうの一種として、認識されています。
これから大いに使っていただける、「粒山椒」。それから、「山椒の粉」。これは、うなぎ屋さんに欠かせない。どちらも純然たる国産、和歌山産の山椒です。
「粒山椒」は、非常に優雅な香りがします。こしょうと同じように使っていただきたい。産地の話によると、鍋をするときに、粒山椒を入れると、お湯の香りが非常によくなって、美味である、ということです。
私どものイメージからすると「うなぎの薬味」ですが、それだけではなく、さまざまな用途がある。関西では、生のものを佃煮にして、その後、いろいろな料理に活用します。常備野菜として活用している。中華料理、特に、四川料理によく使われる山椒も、これと同種のものです。
機能としては、これからの季節、食中毒等の予防にも大いに活用できます。咳止めとして、薬種にも使われています。血行促進、こりをほぐす、利尿作用といった機能も持っています。
栄養成分は、カルシウムや食物繊維が非常に豊かです。
和歌山は80%のシェアを持っています。京都で使っているのも、ほとんどが和歌山産。生の山椒、いわゆる「青山椒」は、非常に単価が安い。ですから、常備野菜として活用していただくとよいのではないか。
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