Q:横浜青果塾では3月3日に「セルフメディケーション」をテーマに市野さんに講演していただきます。「セルフメディケーション」とはどういうことですか?
A:食べながらどうやって自分の体をケアしていくか、ということです。野菜に限らず、調理にも踏み込んでお話しする予定ですので、よろしければぜひ足をお運びください。
Q:瀉血(しゃけつ)療法というのは、どういうものですか?
A:アジアでは昔から行われている民間療法で、カッピングなどがその一種です。滞ってしまっているとき、少し傷をつけて真空状態にしていらないものを外に出す療法です。衛生的な問題もあり、一概にはいい、悪いはいえません。
Q:野菜のほかにもデトックス効果のある食材はあるのでしょうか?
A:雑穀、米です。日本人に食物繊維が不足している一番の原因はお米を食べなくなったことでしょう。ごはんは1日に1回とか、まったく食べないという方もいます。ごはん食は、繊維の多いいも類や根菜と相性がいいのですが、小麦粉がメインだと、油と相性のいい野菜や、レタス、きゅうり、トマトのようにそれほど繊維が豊富ではない野菜になります。先日聞いた話では、アメリカでは昔の食べものや食べ方に戻っているそうです。私は日本もそうなるのではないかと思っています。たとえば、豆。乾物なのでもどす手間があり、甘く煮た豆や五目豆のような料理のイメージが強いのですが、今はスーパーのサラダコーナーにボイルしただけの豆が並んでいます。今風にアレンジした食べ方は必要でしょうが、豆、山菜、海藻、乾物などが見直されて食卓に上がると思います。海藻、海苔も繊維が豊富な食材です。
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