■2018年8月5日 第5回 八百屋塾番外編 ねばねばを活用して夏バテ予防 八百屋の調理実習 〜 産地紹介「長芋に含まれる機能性成分と産地状況」について JA全農あおもり東京青果販売事務所 向井勝美氏
  • 長芋は青森県で昔から栽培されている特産物のひとつです。生産量は年間約5万トンで、全国の約4割を占めています。北海道も年々増えており、青森と北海道が二大産地と呼ばれています。

  • 県内の主産地は、太平洋側の地区です。土壌や気候が長芋の栽培に適しており、約8割が栽培されています。

  • 長芋は消化促進、滋養強壮にいいといわれ、漢方でも糖尿病、心臓病などに効果があるとされて、台湾などでも昔から食べられています。近年は日本食ブームで、アメリカにも輸出され、健康にいい食材として食べられています。

JA全農あおもり東京青果販売事務所 向井勝美氏
  • 長芋に含まれる成分は、ねばねば成分のほか、デオスコリンA、ジアスターゼ(アミラーゼ)、ビタミンB1、レクチンなど。青森県で調べたデータは資料をご覧ください。また、青森にはにんにくなどのスタミナ食材もありますので、長芋ともども、大いに召し上がってください。
◇質疑応答より

    Q:「ねっとり長芋」と「ねばりスター」の品種は違うのですか?
    A:「ねっとり長芋」の品種は「トロフィー」で、「ねばりスター」は中間種です。見た目の特徴としては、普通の長芋は尻まで丸いのに対し、「ねっとり長芋」は尻の部分が平らになっています。粘りは「ねっとり長芋」のほうが強いです。

    Q:5〜6月に植え付けて秋に出荷とのことですが、全部収穫して出荷するのですか?
    A:基本的には11月に収穫しますが、雪が降ると収穫できなくなるので、その分は春に収穫して出荷します。今出ているものは、春に雪が解けてから収穫したものです。

    Q:あまり料理をしない方向けに、簡単でおすすめの使い切りレシピはありますか?
    A:個人的には、長芋のバター焼きが一番好きです。輪切りにして、バターで焼いて、とろけるチーズをのせて食べる。味付けは塩こしょうだけです。また、フライドポテトのように素揚げして塩で食べるのもおいしい。けっこう量が食べられます。

◇教室のようす
   
 

【八百屋塾2018 第5回】 挨拶レクチャー「ねばねば野菜の栄養」について産地紹介(青森の長芋)食べくらべ調理実習&もぐもぐタイム