■2018年4月8日
第1回 開講式

八百屋塾2018の第1回目は「開講式」。下記のプログラムで行われました。

  1. 挨拶:八百屋塾実行委員長 西沢好晴
  2. 挨拶:東京都青果物商業協同組合理事長 近藤栄一郎
  3. スタッフ紹介
  4. 基調講演:「トマト」 東京青果(株) 野菜第2事業部 副部長 グループマネージャー 長掛雄治さん
  5. 食べくらべ
  6. お話:調理担当 石井玲子さん
  7. 商品説明・生産者紹介
トマトの展示-1
トマトの展示-2
 
■八百屋塾実行委員長 西沢 好晴

 おはようございます。今日から2018年度の八百屋塾が始まります。八百屋塾は東京都青果物商業協同組合の事業のひとつです。長年続けて通っている塾生が多数いますので、わからないことがある方はまわりに聞いてください。

 八百屋さんは野菜のことを知らないと仕事になりません。今日のテーマは「トマト」ですが、種類や味を知ってお客さまに説明する。その知識を得るために勉強をするのが八百屋塾です。

八百屋塾実行委員長 西沢 好晴
 食べくらべも行います。食べてみて自分の舌で味わい感じることが大切で、八百屋塾ではそれを「ベロメーター」を鍛える、といっています。

 表現することも大事です。グループワークでは、自分の言葉で表現してください。格好つけないで、わからなくてもいい。ここでたくさん恥をかいて、覚えればいいと思います。勇気をもって、発言してください。
 
■東京都青果物商業協同組合 理事長 近藤 栄一郎

 おはようございます。2018年度第1回目の八百屋塾に大勢のみなさまにご参加いただき、まことにありがとうございます。今回トマトについてご講演いただく東京青果の長掛さん、新しい調理スタッフのみなさんにも、御礼申し上げます。

 八百屋塾は西暦2000年にスタートしました。「野菜の神様」といわれた江澤正平先生が創始者です。江澤先生は、よく「"儲ける"と"儲かる"は違う」とおっしゃっていました。"儲ける"は自分が主体、"儲かる"はお客さまが主体で徐々に自分が利益を得ていくこと。儲かるためには勉強をしてお客さまにいろいろな情報を提供する。それにより、利益が還元できるようになる、ということです。

東京都青果物商業協同組合 理事長
近藤 栄一郎
 もうひとつ、江澤先生は「人が変われば流れが変わり、自分も変われば相手も変わる」とおっしゃっていました。私はそれを座右の銘に、現在、当組合の理事長を務めております。人は日々同じことをしていると、それでいいと思いがちです。それを打破するためには、自分の心を変えながら、全体を変え、相手を変えていく、ということです。

 今日、さまざまなトマトが並んでいますが、何十種類もあるトマトについて、きちんと説明できれば、お店の信用となり、自分自身の向上にもなります。

 先月、那須にあるカゴメの工場を視察しました。衛生管理を学ぶのが主な目的でしたが、世界には約1000品種のトマトのタネがあり、那須の工場には750品種あるそうです。季節によってうまく組み合わせながら、つねにおいしいトマトジュースを提供するのがカゴメのポリシーである、ということでした。

 八百屋塾での勉強から、消費者のみなさんに安全でおいしい野菜・果物を伝えていただきたいと思います。トマトは金額的に最も上位を占める野菜です。よく勉強して、商売に役立ててください。

 

2018年度 第2回八百屋塾
2018
年5月13日(日)


講演:「アスパラガスの品種と栽培技術と
食味の関係に迫る」

講師:
明治大学農学部 農学博士 元木悟氏


勉強品目:アスパラガス


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