今日は、山東菜の模擬せりを行います。山東菜は市場では10把が1山として束になっているのですが、今日は束の都合と場所の関係で8把になっています。本当はこれにあと2把のります。
これを20把ずつ一番手、二番手、三番手と売っていくのですが、着ものと同じで最初は「すそ」といい、最後は「かしら」、かしらの前を「とめ」といい、せり上がっていきます。
最初1000円で始まったとしたら、最後は1500円とか、競り上がることはあっても下がることはあり得ません。それは売り子が怒って落とさないんです。
今日は、実際に市場でせりをしている東京千住青果の松本さんを呼んできました。
午前中、松本さんにご協力いただき、模擬せりをやります。模擬なので1山ずつです。1000円だとしたら、8把全部を1000円で買う、つまり8000円ということです。とはいえあくまでも模擬ですから、どんどんやりをついてください。
午後は本番でせりをします。8把ですから、何人かで組んで買うといいでしょう。市場にはありません。特に、各支所の八百屋さんにはぜひ買ってほしい。家で漬けて、山東菜のおいしさをみなさんに広めてください。
東京、下町の野菜「山東菜」ですが、幻の野菜になりそうです。ぜひみなさんのお力を借りながら、産地に作っていただいて販売したいと思っています。
(※松本さんの威勢のいいかけ声で山東菜の模擬せりが行われました)
昔はやりを間違えると「何やってんだ!」と怒られたものです。競売は瞬間的なものですから、へたくそだと「お前降りろ!」と言われたり(笑)、われわれもいろいろと勉強させていただきました。
まだ1割くらいはこういう競売があります。本日はありがとうございました。
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