■2019年1月20日 第10回 冬の葉もの・いちご 〜 商品説明・生産者紹介など

◇商品説明・生産者紹介など

 静岡県浜松市でレタスを栽培している谷野ファームの谷野守彦さんから農園と商品の紹介がありました。また、「第2回 やっちゃば秋葉原〜学べるマルシェ〜 山東菜市」に朝福みかんのブースを出してくださったJAしみずの望月稔之さんからご挨拶があり、淀橋支所の飯塚さんからは「第41回淀橋ゼミナール」のご案内がありました。
 
[谷野ファーム 谷野守彦氏]
  • 谷野ファームは静岡県浜松市にあります。とぴあ浜松のサラダ菜部会で、親の代から30年近くサラダ菜の生産をしていましたが、今はさまざまなレタスを作っています。

  • 浜松は洋野菜の産地です。私の親よりもっと上の世代の方々が進駐軍の朝鮮戦争特需でカリフラワーやセロリといった洋野菜の施設栽培を始めました。

  • 当時は冬にセロリ、夏にスイカなどを作っていたのですが、だんだん変わってきて、今から35年くらい前にハーブ栽培が始まりました。コックコートを着た浜松のホテルのシェフが、変わったにおいのする葉っぱ、今思えばタイムを取りに来ていました。
谷野ファーム 谷野守彦氏
  • 私は20歳で就農して10年くらいから、カーボロネロなどを作って、都内のイタリアンなどに送っていました。父は、息子には腰を曲げてやる仕事をやらせたくないという思いや、土耕のサラダ菜栽培は連作障害が出るので産業の衰退を予想して、セロリのハウスに後付けで水耕の設備を作りました。周辺の農家の人たちも水耕プラントにして、浜松に合った生産システムを作り上げていきました。

  • 父が水耕にしてくれたのに、自分は東京農大で、これからはオーガニックだ、ビオでなければダメだ、と聞いていたので、水耕には目もくれませんでした。で、父が農業をやめて自分が始めたら、部会のほかの人より20年くらい遅れていました。それでも変わったものを作りたい気持ちが強く、チーマディラーパ、カーボロネロ、ルッコラセルバチカなどをこだわって作り、手摘みのものを送ったりしていました。もっと個性的でなければダメだと思っていろいろなタネ屋さんをあたり、今は10種類くらいのレタスを作って、常時5種類くらい揃うようにしています。

  • 去年は台風24号でハウスの屋根がめくれてしまったり3日間も停電したりしました。10月に出すつもりのものが出せず、11月に持っていったら、野菜が安くて売れない、と言われてしまいました。少しでも多くの人に自分の作っている野菜を知ってもらいたかったので、Facebookを通じて、今日、八百屋塾へ来ることになりました。

  • 谷野ファームのレタスは、サラダ菜の1.5倍くらいの日数と株間をあけて作っているので普通の水耕より日持ちしますし、飲食業の方からも使い勝手がいい、と好評です。レッドバター、レッドロメなど赤いレタスもとてもきれいです。スペインから輸入されている小さいロメインなどもご要望があれば作りますので、よろしくお願いします。
サラダボールレタス
(谷野ファーム)
パープルレインレタス
(谷野ファーム)
マルチリーフクイーンレタス
(谷野ファーム)
レッドロメインレタス
(谷野ファーム)
[JAしみず理事 望月稔之氏]
  • 昨年の「やっちゃば秋葉原」では大変お世話になり、ありがとうございました。一般の方に朝福みかんを試食してもらい、それなりの反応をいただけました。パンフレットを配布したところ、生産者にFAXが5〜6通、届きました。今年の暮れも宣伝と販売をがんばっていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
JAしみず理事 望月稔之氏
[淀橋支所 飯塚氏]
  • 「第41回淀橋ゼミナール」を開催します。今回は、国税庁の方をお招きし、10月に施行される消費増税にともなう軽減税率のお話をうかがいます。第2部は、淀橋市場のいちごを全種類揃えて、食べくらべ、入荷状況、今後の見通しなどを勉強します。八百屋さん向けですが、一般の方もご参加いただけます。一般も組合員も一律1000円なので、お時間があればぜひ足を運んでみてください。