Q:小松菜やほうれん草は周年出ていて、入荷を見ると4〜5月が多いようですが、本当においしい時期はいつですか?
A:冬です。本来は冬の作物で、ハウスでは糖度はのりにくく、露地ものは糖度が蓄えられます。出荷量は、面積が限られるので、春より冬のほうが減るのでしょう。
Q:今の小松菜はチンゲンサイなどが掛け合わされて特徴がなくなっている気がします。もっと野菜本来の持ち味をアピールしてほしいと思うのですが…。
A:確かに小松菜の味はあっさり傾向ですが、当社の「あっちゃん」は従来の小松菜の味を持っています。他社の品種にもありますので。
Q:おいしい小松菜の見分け方を教えてください。
A:見た目だけではなかなかむずかしいと思います。小松菜は収穫時、外葉を捨てて調整しますが、株の根元に繊維質が出ているものは筋張っています。最近は全体的に折れにくい品種になっていますが、折れやすいもののほうが筋張らず、昔ながらの小松菜の味を楽しめます。当社の「浜ちゃん」はまさにそういう品種です。
Q:自宅で葉ものを冷凍すると、栄養素は変化しますか?
A:冷凍の仕方によります。瞬間冷凍できれば内容はあまり変わらないはずです。また、解凍は、水溶性の成分が多いので自然解凍のほうが抜けにくいといわれています。時間はかかりますが、いったん冷蔵庫に移し、調理をしたほうがいい、と思います。
Q:小松菜は根がついているものとついていないものが売られていますが、その違いは?
A:かつては、根をつけて束ねて出すのが小松菜だとされていました。常温では、根がついていたほうが日持ちします。ただ、包装資材が発達して、根切りをFGに入れて販売される小松菜が増えています。根つきもFG入りも、品種は同じです。
Q:今後は野菜も機能性を重視して作る商品が増えるのでしょうか?
A:青果は、作る時期や場所、気候によって機能性成分の含有量が変化するので、なかなかむずかしいと思います。冷凍ほうれん草など瞬間冷凍すればほぼ変わらないので、含有量を表示することはできるでしょう。当社は、北海道で冷凍エダマメをたくさん作っており、将来的に機能性をうたうことも可能かもしれません。
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