Q:キムチを漬けるのは冬だけですか?
A:立冬の前後、昔は非常に寒かったので、その前に漬けました。かつては会社からキムジャン・ボーナスが出た、という話も聞いています。今は暖かくなっているので、時期があとになってきているようです。私も冬は毎週のようにキムチ講座を開いており、たいへんご好評をいただいています。スーパーなどで売っているキムチは手作りとは全然味が違います。市販のキムチは発酵していません。ただタレに漬けただけの浅漬けのようなものがほとんどです。そうしないと保存がきかない、というのはあります。生ものなので、消費者の手に渡るときには味が酸っぱくなりすぎてしまうのです。本当の発酵したキムチを食べたことがある方は少ないのではないでしょうか。手づくりのキムチはと白菜の白い部分がとてもおいしいのですが、市販の刻んであるものは、水っぽくなります。みなさんも機会があれば、白菜キムチを手作りしていただきたいと思います。
Q:唐辛子はどんなものを買ったらいいですか?
A:一番高いものを買ってください。粉唐辛子にするには、タネをとってミキサーのような機械にかけます。安いものはタネを取り除かず、黄色っぽくなってしまうため、赤い着色料を入れることがあります。できれば韓国産で有機栽培と書いてあるものがベストです。粉唐辛子は、中挽き、粗挽き、パウダーと3種類くらいを使い分けます。キムチの場合、中挽きとパウダーを合わせる人もいますが、私は中挽きだけ使っています。パウダーを使うと辛くなります。色は鮮やかできれいに仕上がりますが、中挽きでも十分だと思います。韓国の市場には、辛いものからそれほど辛くないものまでさまざまな種類でものすごい量の唐辛子があります。そこで自分の好みの唐辛子を粉にしてもらうこともあります。粉唐辛子によってキムチの味は違ってきます。また、辛さは季節や天気によっても違い、「今年の唐辛子はすごく辛かった」とかいうこともあります。
|