■2018年4月8日 第1回 開講式 〜 商品説明・生産者紹介など

◇商品説明・生産者紹介

 新潟県津南の生産者、宮崎さんの作った雪下にんじん、豆「さといらず」、さつまいもチップの紹介と、長野県飯山市の雪下ねぎの紹介がありました。
 
[(株)果菜里屋 高橋廣道氏]
 にんじんスティックは、新潟県津南の宮崎さんが作った「雪下にんじん」です。今年は雪が多くて2メートル以上になり、そのあと急に暖かくなったので、雪解けが早く、「雪下にんじん」をどんどん掘り起こして出荷しているそうです。冬の間雪の下にあって、甘みがあると思うので、食べてみてください。品種は「はまべに」だと思います。

 ほかには「さといらず」という豆、さつまいものチップが届いています。宮崎さんは昨日と今日、有楽町の無印良品のイベントにいるので、このあと行ける方は寄ってみてください。

(株)果菜里屋 高橋廣道氏
にんじんスティック
さといらずの炒り豆
さつまいもチップス
 
[飯山市役所 小林英春氏]
 長野県の飯山から雪下のねぎをお持ちしました。まだ取り組み始めたばかりなので、みなさま方のご意見をいただけたら、と思っています。

 飯山は長野県の北のはずれにありますが、北陸新幹線の開通で近くなりました。人口2万人の小さな市で、基幹産業は農業です。隣は野沢温泉、その隣が津南。非常に雪深いところで、平均積雪は150センチ、多いところでは3メートルも積もります。12月のクリスマスごろから4月に雪解けが始まるまでは雪の中で、5月まで残っているところもあります。

 春から水稲、アスパラ、きゅうり、ズッキーニなどを栽培し、秋の収穫後は雪に閉ざされます。雪のチカラを使ったねぎは、甘くやわらかいので、ぜひめしあがってみてください。

飯山市役所 小林英春氏
 
[JA長野 若月隆志氏]
 飯山のメインの野菜はアスパラガスです。きゅうり、ズッキーニなど、夏野菜を中心に取り組んでいます。秋にいい品目がないということで、2年前から農家さん18名で白ねぎを始めましたが、まだ研究段階です。「松本一本ねぎ」の大きな産地もある中での小さい産地ですが、ぜひ知っていただきたいと思います。

 飯山にはもともと雪下にんじん、雪下キャベツなど雪下シリーズがあり、今回取り組んでいるのが雪下の白ねぎです。

 白ねぎのメインは夏秋、9〜11月出荷として、全体の長さは60センチで出荷規格を揃えています。雪下ねぎは地面の中にあるので、雪の重さで小さくなってしまいます。短いのですが、越冬させているので、甘みがのってきます。そこをアピールしたいと考えています。出荷時期は農家さんとの調整もありますが、4月下旬から5月頭くらいになると思います。

JA長野 若月隆志氏
 
[飯山市地域振興コーディネーター 前澤高夫氏]
 以前は山ノ内においでいただき、ありがとうございました。昨年7月から地元の飯山市に戻りました。

 ねぎの青い部分はかたいというイメージがあると思いますが、飯山の「雪下ねぎ」は、先の黄色い部分だけ落とせばやわらかくおいしく食べられます。今後ともよろしくお願いいたします。

飯山市地域振興コーディネーター 前澤高夫氏
 

◇塾生の感想など

  • 宮崎さんの「雪下にんじん」はうちでも販売しています。おいしいので、固定ファンがいらっしゃいます。店を忘れないようにしてもらうためにも、1年に1回だけのものも重要です。「雪下にんじん」は、泥つきと洗いがあります。泥つきも掘りたてみたいな感じでいいのですが、泥つきは芽が出ると目立つので、うちの店は洗いを扱っています。

  • 泥つきのにんじんはお客さまの目に留まりやすい。「どうしてこれは泥がついているの?」と聞かれ、そこから話のきっかけができることがあります。

  • 私は杉本青果で働いており、一足先に飯山の「雪下ねぎ」を試食しました。生では非常に辛く、蕎麦、納豆などの薬味にぴったりです。うどんの具、すき焼き風の煮物など、火が入るととろけるようなやわらかさと甘さがあります。今の時期の白ねぎはかたいので、「雪下ねぎ」はとてもいいと思います。東京で売るには説明が必要です。がんばってPRしていただき、情報を伝えていきたいと思います。

  • 「雪下ねぎ」は火が通ると甘みがあっておいしいと思いました。パッケージを工夫すれば売れるのではないでしょうか。辛みも薬味に利用できますし、夏場にいいと思います。

  • 「雪下ねぎ」は、季節限定ということをPRしたほうが売やりやすい。説明がないと、単に買い物かごに入れやすいサイズの短いねぎなのかな、と思われてしまいます。
 

◇その他 〜 6月の八百屋塾について

 6月の八百屋塾は、通常の秋葉原の会場ではなく、多摩支所で開催することになりました。多摩支所の青年会長、日原さんより内容についてご説明がありました。
[多摩支所 青年会長 日原氏]
 前任の井上から変わり多摩の青年会長になった日原です。

 6月は、多摩支所で八百屋塾を開催することになりました。日時は6月10日(日)9〜13時予定です。

 多摩支所は東京多摩青果という市場の中にあり、車でのご来場も可能です。最寄り駅はJR南武線の西府駅で、市場まではバスで送迎します。

 ゼスプリさんの全面協力によるキウイフルーツの講習がメインです。ありったけの品種をかき集めて持ってきてくれるそうなので、楽しみにしていてください。

 国産キウイフルーツ発祥の地が国立にあり、現在交渉中ですが時間があれば産地視察にも行きたいと思います。

 東京多摩青果の見学もしていただけます。現場からじかに保冷庫に運べるシステムなど、全国でも珍しい設備があるので、ぜひご覧ください。

 なお、昼食は地場の野菜を使ったお弁当をご用意します。会費は組合員1000円、一般の方2000円です。ぜひご参加ください。駅での集合時間など、詳細は5月の八百屋塾にてお知らせいたします。
 

【八百屋塾2018 第1回】 挨拶スタッフ紹介講演「トマト」食べくらべ商品説明・生産者紹介