来年度の八百屋塾は、産地視察や出張八百屋塾を含めてトータルで年12回開催となる予定です。北足立市場には7〜8年前に大変立派な調理室と会議室ができました。また違った雰囲気の八百屋塾を味わってもらえたら幸いです。
政府は、すべての食品事業者に国際的な衛生基準を導入し、海外への輸出を促進する方針です。また、東京オリンピックのある2020年にはインバウンド4000万人、という目標が示されています。われわれの商売でも、安全・安心を消費者に伝えていかなければいけません。「安全」のエビデンスとして、「HACCP(ハサップ)」が導入されることになります。野菜生産・加工のすべての工程において、しっかり管理・記録する管理システムです。
肉や魚についてはすでに厳しい基準がありますが、農産物にも厳しい対応が求められています。カットや漬けものなど、加工している方にも関係してきます。小規模事業者には免除措置はあるでしょうが、念頭に置いておく必要があると思います。
卸売市場に関しては、先日、60以上あった市場法が18項目に削減される、という説明を受けました。今までは国が管理していた部分を、開設者つまり都に権利が移ることになり、われわれの意見がより行政に届きやすくなるでしょう。組合として全国組織を通じて国や開設者に話していきますが、卸、仲卸、小売りも、市場をどのように運用するか、使い勝手がいい市場とはどのようなものか、ぜひ意見を発信していただきたいと思います。
八百屋塾についても、新たな試みに取り組む来年度に向け、受講されるみなさまのご意見を反映したいと考えています。よりよい組合づくり、業界づくりを目指して、今後ともご協力をお願いいたします。今年度はご参加いただき、まことにありがとうございました。来年度もご参加いただけますようお願いします。
|