■2017年7月9日 第4回 有機農業の産地視察 in 埼玉 〜 「ふれあいの里たまがわ」、青なすの圃場
 「風の丘ファーム」から、ときがわ町へ移動。旧玉川村エリアにある農産物直売所「ふれあいの里たまがわ」と、埼玉の伝統野菜「青なす」の圃場を見学しました。

【青なす生産者グループ「互笑会」市川金雄会長より】

互笑会 市川金雄会長
互笑会のみなさん
  • ようこそ、ときがわ町へ。心から歓迎申し上げます。ときがわ町は、埼玉県の比企郡に属しています。東京都心から55キロ、秩父山系の最南端にあり、一部の地域からは、秋から冬にかけてのよく晴れた日に、新宿の都心を肉眼でも捉えることができます。

  • 2006年(平成18年)2月1日、玉川村とときがわ村が合併してときがわ町になりました。総面積は55.8平方キロ、そのうち70%は山林です。合併前の人口は1万3千人でしたが、現在は1万1千人くらいに減っています。

  • 農産物直売所「ふれあいの里たまがわ」は、2006年(平成18年)9月にオープンしました。NPO法人を立ち上げて運営しています。

  • 「ふれあいの里たまがわ」のオープンにあたり、何か話題性のある野菜が栽培できないか、県の農林振興センターなどに相談したところ、夏の白菜、オクラ、とうもろこし、青なすの苗をもらいました。私も含め5人で試作をしたところ、白菜は病気に、オクラ、とうもろこしは虫にやられてしまい、一番よくできたのが青なすでした。この土地には青なすが適していることがわかり、栽培することにしました。その翌年はタネをもらって栽培したのですが、病気に弱かったんです。そこで次の年には、タネと、接木する台木の苗ももらいました。少しずつ出荷できるようになったのが3年目くらいからです。それからだんだん量が増え、直売所だけでは売り切れなくなって、今は大田市場にも出荷しています。

  • 設立当初は5人で始めたため、会の名前を「五升会」としました。これでは大酒飲みの会と思われてしまうので、その後、お互いに笑うと書く「互笑会」に漢字を変えて、現在に至っています。

【農産物直売所「ふれあいの里たまがわ」 三井栄司店長より】

ふれあいの里たまがわ 店内-1
ふれあいの里たまがわ 店内-2
青なすコーナー
青なすを使ったピザパンも
  • 先ほど、市川さんからもご説明があった通り、「ふれあいの里たまがわ」は平成18年にオープンした農産物直売所です。旧ときがわ村と旧玉川村が合併してときがわ町になったのですが、JAが旧ときがわ村に先に直売所を作ったので、旧玉川村地区にはもうJAの直売所はできません。そこで、地元の人たちが自分たちで作ろう、と立ち上がりました。主に商工会のみなさんと、農業推進協議会の農業者が手を取り合って計画を進め、建物にはお金がかかるので、当時の行政、玉川村にお願いして建ててもらいました。NPO法人を立ち上げ、運営は自分たちで行っています。私は2代目の店長です。2年目からここの責任者として働いています。

  • 青なすは夏場、メインの商品です。毎年必ずテレビや雑誌の取材も受けていて、このあたりではメジャーな野菜です。昔からあった野菜を大事に育て、改良を加えて特色ある野菜になりました。近隣から、「青なすの栽培方法を教えてください」という方もお見えになります。年間、青なすだけで4000〜5000個も売れる大ヒット商品です。のちほど圃場をご覧いただきます。

【青なす圃場の見学】

青なすの圃場-1
青なすの圃場-2
青なすの圃場-3
青なすの圃場-4
青なすの圃場-5
青なすの圃場-6
 
 

【八百屋塾2017 第4回】 挨拶風の丘ファームふれあいの里たまがわ・青なす圃場
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