■2017年5月21日 第2回 メロン・えんどう豆 〜 食べくらべ

◇メロン、えんどう豆などの食べくらべ

  • 「アールス」は3種類、静岡の富士印、磐田、千葉のメロンを食べくらべた。赤肉の「クインシー(熊本)」、「レノン(茨城)」も試食。白花えんどう、赤豆花えんどう、ツタンカーメン、川口えんどう、砂糖えんどう、縞いんげんなど、えんどう豆各種も食べくらべた。料理は、グリンピースごはんのおにぎり、「マーメラス」とハムのソテー、小メロンのお吸い物など。その他、ゆでたアーティチョークも試食した。
 
アールス 富士印(静岡)
アールス(静岡・磐田)
アールス(千葉)
クインシー(熊本)
レノン(茨城)
えんどう豆の食べくらべ
グリンピースごはんのおにぎり
マーメラスとハムのソテー
小メロンのお吸い物
アーティチョーク
アーティチョークの試食
 
 
◇調理について
[大石みどり氏より]
  • グリンピースごはんには3種類炊き方があります。豆をゆで、ゆで汁でごはんを炊いて後から豆を入れる方法。最初から豆を入れる方法。沸騰したところに豆を入れる方法。色は悪くなりますが、うまみが多いのは最初から豆を入れるやり方です。ゆでた豆を冷水に取るとシワシワになるので、水を少しずつ流しながら、徐々に冷やさないといけません。
大石みどり氏
◇アーティチョークについて
[古川恭子氏より]
  • アーティチョークは上を平らに切ってゆでます。大きさが違うので、何分とは言えませんが、竹串で刺してすーっと通ればOKです。アメリカのものはとても大きく、葉の中側の根元あたりを歯でこそげるようにして食べます。スペインでは小さめのアーティチョークの芯の部分だけ食べるそうです。芯の部分はアーティチョークハーツといって、缶詰で売っています。マヨネーズやサワークリームが合うと思います。
古川恭子氏
 
◇食べくらべ、八百屋塾の感想など
  • アールスメロンの食べくらべ、「富士」は期待していただけにやや残念でした。磐田は、甘さやかたさがよかった。千葉は、甘さは磐田より若干弱いように感じました。

  • アールスメロン3種を食べくらべて、千葉は、かためでしたが繊維質があまり気にならなくて、緻密な食感でした。磐田は、それと比べるとやわらかめでしたが、やや繊維のボソッとした感じがありました。「富士」はよく熟していてやわらかかった。甘みは濃いのですが、後味がさっぱりしていておいしかったです。

  • 今回初めて八百屋塾に参加しました。赤肉メロンの「クインシー」はすごく甘かったです。

  • コモディイイダに勤めています。これほどたくさんのメロンを一度に食べたのは初めてなので、よくわからなくなってしまったのですが、赤肉のほうがおいしいという印象でした。品種を問わず、食べ頃が当たれば一番おいしいのかな、と思いました。

  • 三軒茶屋で八百屋をしています。伝統野菜の関係から繋がりができて、今日初めて参加しました。普段売り慣れているのもあるかもしれませんが、「タカミメロン」が甘みがあってとてもおいしかったです。もう1〜2日経つと、とてもいい状態になるのではないでしょうか。

  • 八百屋をしています。まだ自分の知識が少ないので、八百屋塾で勉強させていただきたいと思っています。1年間よろしくお願いします。市場では何種類かのメロンを試食することはあるのですが、1度にこれほどの数のメロンを食べくらべたことがなかったので、やや混乱してしまいました。仕入れの時期と食べる時期で味がかたさが変わってしまうので、なかなかむずかしいですね。

  • 今日は、果物の食べくらべがすごく勉強になってよかったです。

  • 京都では、市場に行っても「うすいえんどう」がほとんどで、「久留米ゆたか」はあまり売れません。きぬさやは卵とじとか、お出汁で炊いて食べることが多いです。

  • 白花と赤花は、違うと思えば違う気がするのですが、混ざったらわからないと思いました。

  • 白花のほうがパリッとした食感のような気がしました。

  • 「マーメラス」がおいしかったです。有機の農産物を八百屋で展開しようとしているのですが、有機JAS法などが問題でなかなかむずかしいのが現状です。八百屋の対面販売の強みを生かし、じかに生産者とつながって、お客さまにいいものを販売していきたいと思います。
 

【八百屋塾2017 第2回】 挨拶講演「メロン」について勉強品目食べくらべ