Q:きのこの保存の仕方を教えてください。
A:自然のきのこは、半日くらい天日で干して乾燥させます。水分を抜いて冷蔵庫に入れると、10日くらいは食べられます。しっかりしたきのこは2週間以上もちます。
Q:乾燥させたあとの予冷は何℃くらいがいいのでしょうか?
A:4℃くらいがいいと思います。湿度がないほうがいいので、保存袋に入れて予冷してください。長く持たせたいならしっかり乾燥させて、食べるときに水でもどして使うといいでしょう。
Q:原木シイタケは、自然栽培ですか?
A:はい、自然栽培で、春と秋に採れます。マイタケの原木を作るにあたり、細いのや太いのが出るので、それをシイタケの栽培に利用しています。
Q:私もきのこを作っているのですが、原木シイタケが出ません。考えられる原因はありますか?
A:原木の乾燥が不十分で、こまをうつときに雑菌が入ったのかもしれません。ちゃんと乾燥した原木を使えばシイタケは発生します。ただ、きのこの種類によって、乾いた原木を使うものもあれば生乾きのものを使うこともあります。
Q:うちにある原木シイタケは、去年はたくさん採れたのですが、今年はどうすればまた出てきますか?
A:水槽を用意して、中にシイタケの原木をつけます。3〜4日すると芽が出てくるので、取り出して、温度管理をすれば通年発生します。管理をしなければ春と秋だけ出てきます。マイタケも施設を作って温度管理をすれば通年採れるようになります。
Q:菌こまというのはどこかから買うのですか?
A:群馬や東北の会社から購入します。シイタケは穴をあけてこまうちし、原木の中から菌を発生させます。マイタケは外に菌を置いて、中にしみこませていきます。原木を餌にして育つので、5年ほど経つと発生が終わります。
Q:マイタケの大きさを狙って作ることはできないのでしょうか?
A:植えたらあとはマイタケの菌まかせなのでむずかしいです。菌が集まれば大きくなるし、小さいものしかできないこともあります。
Q:マイタケは木から生える、という理解でよいのでしょうか?
A:そうです。もとは原木から出てきます。ただ、空気の流れがないと菌が動いていかないとか、いろいろな条件があります。教科書がなく、経験が頼りなので、日々勉強しながら栽培しています。
Q:写真にあった緑のシートがかかっているところは雨が当たらないようになっているのですか?
A:緑のシートをかけてあるのは去年埋めたマイタケです。山には杉の木があって葉がたくさん落ちます。それを防ぐためで、水は普通に入ります。あと、ミミズなどが発生するとイノシシが来て全部ほじくり返されてしまうので、それをネットで防ぐ目的もあります。
Q:事前に送ってくださったマイタケが食べられなくなってしまった原因は何ですか?
A:先月末、採れたてのマイタケを宅配便で送りました。まだ水分がたくさんあった状態で、新聞紙を何回もまめに取り換えてもらえばよかったのですが、湿度でやられてしまったのだと思います。
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