■2017年8月20日 第5回 トロピカルフルーツ 〜 食べくらべ

◇トロピカルフルーツなどの食べくらべと試食

  • マンゴーは、奄美とメキシコ。パイナップルは、フィリピンのゴールデンパイン、沖縄のハワイ種、「ゴールドバレル」を食べくらべた。パッションフルーツなど、その他の果物各種も試食。

  • 料理は、すいかとマンゴーのロールサンド、フルーツサラダ、新宿高野ご提案のマンゴーとパパイヤのちらし寿司を試食。久保直子氏より、ちらし寿司について「もとは子ども向けのちらし寿司を考えていて、できたメニューです。すし酢のかわりにグレープフルーツを使って、やや甘めのすし飯にしました。魚はマグロの刺身ではなくサーモンにして、相性のいいアボカドと、パパイヤなどを加えました。食材の相性を確認してみてください」とのお話があった。
パイナップルの食べくらべ
マンゴーの食べくらべ
パッションフルーツの試食
すいかとマンゴーのロールサンド
フルーツサラダ
マンゴーとパパイヤのちらし寿司
◇食べくらべの感想
  • トロピカルフルーツを使ったいろいろなサラダを今日初めて食べました。なかなか、変わった味だな、と思いました。マンゴーはメキシコより奄美のほうが味が濃くておいしかったです。

  • トロピカルフルーツを使った料理を家で作って、友達に紹介したいと思いました。
 
◇その他
 受講生のひとりである三上敏之氏より、長野県信濃町で栽培されたとうもろこしの紹介がありました。また、農林水産省の猪狩宗徳氏より、ご挨拶をいただきました。
[三上敏之氏より]
 私は農家さんとグループを作り、直接運んできて売るという新しいシステムを作りたい、と思って活動をしています。長野県信濃町の生産者さんが、非常に糖度が高くおいしいとうもろこしを作っているので、今日はそれをお持ちしました。信濃町は黒土で土がいいのと、寒暖差があるのでおいしいものができるそうです。また、マルチとマルチの間を十分空けて栽培しているので太陽の光をたくさん浴びている、と言ってました。先日、糖度を測ったら、21度もあったそうです。試食したご感想をいただければ幸いです。
三上敏之氏
長野県信濃町のとうもろこし
[農林水産省 猪狩宗徳氏より]
 おはようございます。今回、初めて参加させていただきました。私は農林水産省の食料産業局食品流通課に所属しています。農林水産省のなかには業界を規制するほうと振興するほうがあり、私がいるのは振興するタイプです。青果商の方々にもお考えをいろいろうかがい、今後の政策に生かしたいと思っていますので、ぜひご意見・ご要望等をお聞かせいただければ幸いです。

 「八百屋塾」ということで、どんな方が来られているのか興味津々だったのですが、八百屋さんをはじめ、これほど大勢のさまざまな職業の方が、しかも全国から来られていると知り、なんて勉強熱心なんだろう、と感じました。

農林水産省 猪狩宗徳氏
 新宿高野のお二方のお話も、大変興味深かったです。トロピカルフルーツにこれほど多くの種類があることを初めて知りました。私が子どもの頃はなじみがなかったものもありますが、今日ここに並んでいるトロピカルフルーツを見て、近年、かなり浸透しているんだな、と思いました。

 トロピカルフルーツは国産にシフトしている、というお話もありました。農林水産省としては、2019年(平成31年)を目処に農産物の輸出額1兆円を目指しています。現在は、7500億円程度です。日本の果物は海外では高級品として扱われており、特に富裕層に人気があります。たとえば、日本で1個300円で売られているももが、香港で1300円だったりします。それでもニーズが高い、と聞きます。なぜなら、日本のももは、甘くて食感がいい。海外の人にとっては、「こんなにやわらかくておいしいんだ!」という驚きがあるんですね。アジアや東南アジア向けの輸出が伸びているので、私どもとしても推奨していきたい、と考えています。  

 本日は、農林水産省が後援している八百屋塾を視察に来たというわけではなく、自分自身も楽しんで勉強させてもらいました。今後も機会があれば参加したいと思っていますので、よろしくお願いします。

 

【八百屋塾2017 第5回】 挨拶講演「真夏の果実」勉強品目食べくらべ