Q:贈答に使うようなアールス系の高級メロンで、追熟度に関係なく、スポット的に傷んでくることがあるのですが、見分ける方法はあるのでしょうか?
A:病気にもいろいろあり、たとえば、この時期に作られたものは傷みやすいとか、一概にいうことはできないと思います。保存状態や温度によって傷みが出やすい、ということはあるかもしれません。
Q:メロン農家さんのところに行ったらここを見てくるといいよ、というポイントはありますか?
A:できるメロン農家さんは病気を出さないし、きれいに作っていると思います。
Q:メロンはほかの果物に比べて減少額が大きいということでしたが、その理由は?
A:単価の問題ではなく、あきらかに量が減っているためです。5年ほど前、一番減ったのがメロンだといわれています。メロンはスイカのように暑くなると食べたくなるというものでもありませんし、カットなどの加工も多くはないので、消費が伸び悩んでいます。安いメロンもたくさんあるのですが、食べ頃を外してしまうことが多いというのが一番の問題です。品種もあまり変わっておらず、画期的な品種が生まれていません。
Q:いちごは品種がすごく変わっているのに、メロンはなぜ変わらないのですか?
A:いちごの場合は県が主導でブランド化を図ったりして、戦国時代といわれるほど品種開発が盛んです。メロンは種苗会社が品種を出していて、バブル期を境に減少しました。「クインシー」や「レノン」など、いい品種を出しても、従来の品種とそれほど差がないといった理由で、農家さんが一気に変えてくれる、ということにはなっていません。
Q:メロンはギフトで使われることが多かったのに、あまり使われなくなったことも減少の原因として大きいのではないでしょうか?
A:ギフト用の果物としての座をマンゴーにとって変わられたというのはあるかもしれません。
Q:メロンを食べると喉がかゆくなるという人がいますが、何かアドバイスできることはありますか?
A:たんぱく質分解酵素が含まれているためなのですが、品種によってかなり違います。また、同じ品種でも個体によって違うこともあるので、「このメロンなら大丈夫」とは言えないと思います。
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