Q:トロピカルフルーツ以外で、新宿高野さんで主力のフルーツは?
A(蚊爪氏):夏のもも、冬のいちごがダントツです。ぶどうは一時、お客さまが離れたのですが、皮ごと食べられる「シャインマスカット」が出てから、また注目されています。それから、柿もおいしい品種が出て見直されています。馴染みがない若い方から、「おいしい果物なんですね」という反応があったりします。
Q:以前、新宿高野さんで食べたパイナップル「ゴールドバレル」がとてもおいしかったのですが、食べ頃で気をつけることはありますか?
A(蚊爪氏):国産のトロピカルフルーツは、木成完熟で提供できるのが強みです。新宿高野では、通常、商品には品名シールのほかに食べ頃シールをつけて販売しているのですが、「ゴールドバレル」や国産マンゴーは食べ頃シールは必要ありません。「ゴールドバレル」は食べ頃を気にする必要がなく、芯まで食べられるパイナップルとして価値が高く、よく売れるので、意外と扱いやすいのではないか、と思います。
Q:においが強烈なドリアンですが、新宿高野さんではどのように扱っているのですか?
A(蚊爪氏):以前は店頭に置いていました。お客さまの興味、認知度は高かったと思います。ただ、買い求めたお客さまが果皮のトゲでケガをしてしまうとか、ほかの果物の香りを消してしまうというデメリットがあり、今は販売していません。
Q:パーラーではドリアンは使っていますか?
A(蚊爪氏):パーラーでは提供していません。とてもおいしい果物で、好きな方は本当に好きなのですが、とにかく個性が強い。単体ではいいのですが、ほかの果物と合わせても相乗効果が出にくいと思います。
A(久保氏):冷凍のドリアンはそれほどにおいが強くないので、ムースにしたりアイスにするとおいしい。黄桃と合わせて使ったりすることもできると思います。
Q:トロピカルフルーツは国産にシフトしている、とのことですが、外国産にもいいものがありますよね?
A(蚊爪氏):はい。たとえば、ゼスプリさんのニュージーランド産キウイフルーツなど、選果基準、商品管理の仕方は日本以上に厳しいと思います。自信を持ってすすめられる商品であれば、そういうことも含めてきちんと伝えなければいけない、と思います。
|