そうしたものも、もったいない、という考えがあって、今まで伝わってきたんだろう、と思います。山形では、冬に食べる野菜がないので、保存をします。土寄せして、雪の中に、白菜や大根などを貯蔵したわけです。その中で、このような葉っぱも食べられるんじゃないか、と。これも、伝統野菜ならではの取り組みかな、と…。
ちなみに、その「かぶ」というのは、温海かぶのような丸いものではなく、ヒョロッとした細長いかぶです。
生でもいいのでしょうが、通常は、「ふすべ漬」と呼ばれる加工品で出回っています。
「ふすべ」とは何か、ということですが…。パッケージには、「雪菜を熱湯にくぐし…」と書いてあります。この、熱湯にくぐらせることを、山形の標準語で「ふすべる」と言います。そうすることによって、辛みが増すという種類です。
「雪うるい」については、昨年の今頃もお話しました。山菜のひとつである「うるい」を、5月頃に定植して、育て上げたものを、11月に休眠させます。約1ヵ月くらい休眠させて、その株を、雪が降った頃にはハウス内に持ち込んで、もみがらをしいた中から育て上げる、という促成されるうるいです。
緑色のうるいもありますが、「雪うるい」は光を遮光し、緑化させないで育てます。生で食べられる山菜、生野菜感覚でどうぞ…、と売り出し中です。市場にもかなり出荷されているので、見かけたら、ぜひ、よろしくお願いします。
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