「佐藤錦」は、山形県東根市の佐藤栄助さんという方が、大正元年頃から、16〜17年研究を重ね、「ナポレオン」と「黄玉(きだま)」の交配のなかで、原種を確立した、ということです。昭和3年に完成し、佐藤さんが作ったので、「佐藤錦」という名前になり、現在にいたっています。
現在のように、ハダカでというか、そのまま食べられるようになったのは、昭和40年代後半から。その頃から、だんだん、さくらんぼというのがメジャーになってきた、といわれています。
「佐藤錦」に追いつけ追い越せということで、研究所の先生方などが、勉強したり、交配を重ねてきたわけですが…。
新しい品種として、「紅秀峰(べにしゅうほう)」というのが、最近は出てきています。「佐藤錦」よりは晩生の品種で、7月10日過ぎから出てきます。「佐藤錦」から「紅秀峰」にリレーができればいいな…、と思っています。今はまだ、露地の「紅秀峰」は出てきていません。現在出回っているものがあるとしら、ハウスということですね。
そのほか、「紅てまり」、「紅さやか」が、今後、山形の新たな品種として出てくるはずです。平成10年〜14年にかけて苗木が育ち、今ごろには10年ものという樹が出てきています。以上、山形を代表するくだもの、「さくらんぼ」でした。
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