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■2009年6月21日 第3回 〜 食べくらべ
◇なすの食べくらべ
群馬の「式部」と、熊本の「大長なす」は、焼きなすで食べくらべた。
岩手の「水なす」、大阪泉州の「水なす」、愛媛の「絹皮なす」、山形の小なす「蔵王サファイヤ」の4種類は、生を塩もみで食べくらべた。
栃木の「千両」は煮なす、「赤なす」は油で焼いて試食。
なすの食べくらべ
[感想]
焼きなすについては、熊本の「大長なす」が、トロリとしたやわらかな食感で、好評であった。全国一のなすの消費県だという新潟出身の参加者からは、「新潟で食べているなすには、大長なすのようなやわらかな食感のなすはほとんどないので、とても面白いと思った」という感想もあった。ただ、一部には、「大長なす」は「味が薄い」、「味がないような気がする」、との意見もみられた。そのため、食感でいえば熊本の「大長なす」、味は群馬の「式部」という人も。参加者は関東の人が多かったため、「式部」は「いつも食べているなす」との意見もあった。
塩もみは、「泉州の水なすは、皮がやわらかく、肉質が緻密で、食べ応えがある」。「蔵王サファイヤは、皮がきれいでやわらかく、食感もシャキシャキしていてよかった」。「絹皮なすは、噛めば噛むほど水分が出てきて、とてもおいしい。甘味がある」など。4種類それぞれに好評であった。生のなすを塩もみで食べると、なすの水けだったり、皮のやわらかさだったり、味の特徴がよくわかるような気がする、との感想も。
「千両なす」の煮物は、「皮がやわらかくて味付けがとてもよい」。「赤なす」のオイル焼きは、「皮がややかたく、口に残る」という感想もあったが、「味はいい」など。
その他、「なすにもいろいろあり、調理の仕方で、味や食感、食べ方がかわってくるのを実感した」、「これだけの種類があるのだから、それぞれの用途によって、ぜひ、使い分けてみたい」などの感想があった。
大長なすの焼きなす
泉州水なすの塩もみ
千両なすの煮物
赤なすのオイル焼き
[荒井慶子先生より]
アフリカなどでは、大きななすを、オーブンで蒸し焼きにして、中身をこそげ出し、つぶして、オリーブ油やアンチョビを入れて、パンなどに山のようにのせて食べることが多いようです。みなさんも一度お試しになってください。
八百屋塾で野菜を扱っていてつくづく思うのは、どれも、どびきり鮮度が高い、ということ。野菜は本当に鮮度が大事だと思います。八百屋さんは、買っていかれるお客さんに、「早く使う」ということをおっしゃっていただけるといいと思います。そして、素直にお料理をされるのがいちばんいいと思います。
◇その他
山形産の「葉ねぎ」は、おひたしとぬた(酢味噌あえ)で試食。「シンプルなおひたしが美味」との感想があった。
最後に、山形のさくらんぼを試食。
【八百屋塾2009 第3回】
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