■2010年1月17日 第10回 〜 実行委員長挨拶 安蒜俊男

 みなさん、あけましておめでとうございます。実行委員長の安蒜です。

 去年の暮れ、みなさんのご商売はいかがだったでしょうか。忙しかったり、そうではなかったり…。悲喜こもごものお話をうかがっていますが…。

 私の感想としては、12月にサトイモの勉強会をしたにもかかわらず、サトイモなどのイモ系が売れなかった。

実行委員長 安蒜俊男

 自分が頭で描いている量が、毎年毎年減っていく。それに合わせて数を減らしても、残っていく…、という悪循環。そのうちゼロになってしまうのではないかと、すごく心配です。

 八つ頭、サトイモ、レンコン…。いずれも、年々、消費が減っているのが実情だと思います。

 レンコンについても、12月に、独特の風味や持ち味があることを勉強しました。料理の仕方などをお客さまに教えながら売っていかないといけないな…、と。去年の暮れは、本当にそれを実感しました。

 さて、今回は、いつも果物についての講義をしてくださっている橋本さんがお休みなので、杉本さんに「いちご」のお話をうかがいます。よろしくお願いします。

 数日前の朝日新聞に、日本橋のほうで、さまざまな店舗の若い人たちが、自分の店の前の小さなポットで伝統野菜を作っている、という記事がありました。

 たとえば、蕎麦屋の旦那さんが「千住ねぎ」を作っていたりとか…。

 日本橋の大きな通りの片隅で、ポツンポツンとポットで作り…。それを自分の店で使って、みなさんに知らしめている、という記事でした。それを読んで、日本もまだまだ捨てたものではないな…、と思いました。

 今日は、その「千住ねぎ」も含め、ねぎをいろいろと取り揃えました。

 これから、ねぎがすごくおいしい時期になります。ねぎは、焼いて食べてもおいしいですし、煮ても甘くなる。また、生でもおいしい。

 万能野菜ですから、今日はしっかりと勉強して、実際に自分で食べて、お店で売ってください。どうぞよろしくお願いします。

 

 
■2010年1月17日 第10回 〜 副理事長挨拶 野本 要二

 あけましておめでとうございます。

 昨年、この八百屋塾が活発に行われました。常に話題にのぼるほど、私ども組合の大きな行事のひとつになっています。八百屋塾が中心となり、八百屋さんがますます発展することが、私たちの希望です。

 昨年からずっと、不況、不況といわれ続けておりますが…。こういうときほど、工夫する人が勝つのではないでしょうか。このような勉強会があるのに、参加もしないで、「売れる・売れない」というなと、葛西市場の仲間にもよく話をしています。勉強して、工夫をして、初めて成果が上がるのですから。

 江澤先生がよくおっしゃっていたように、やはり、八百屋はものを売るだけではなく、食べ物屋でありたい、と思うのです。

 本日も、ねぎ、いちごがここにたくさん並んでいますが…。自分で食べてみて、たとえば、どのいちごが自分に合うのか。また、このいちごはちょっと色が薄いけれど、1日おいてみたら、いい色・いい味になるとか…。そういったことをいろいろと研究しながら、商売をしていくことが発展につながるのではないでしょうか。

 今は、非常に悪い状況ですが、安いだけの商品を選んでいては、悪い循環になっていきます。見識者は、先を見て、あまり安いものばかり追いかけないようにしていただきたい。日本の繁栄につながるわけがないのですから。

 ぜひ、みなさん、八百屋という、青果物を扱う人間として、もっともっと、青果物について詳しく知ってください。特に、実際に食べてみて、おいしさを知るべきだ、と思います。そのために、この八百屋塾も続いているわけですから…。

 今年も、ぜひ、多くの方に八百屋塾にご参加いただき、一緒に勉強したいと思います。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 
 

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