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■2009年10月18日 第7回 〜 勉強品目「きのこ」について
東京青果(株) 野菜第5事業部 グループマネージャー 南 佳伸氏
◇勉強品目「きのこ」
原木生しいたけ
(岩手・JAいわて中央)
菌床生しいたけ
(新潟・関川村森林組合)
たべごろなめこ
(福島・鈴木農園)
大黒しめじ
(三重・雪国まいたけ)
丹波しめじ
(京都・雪国まいたけ)
山茶茸
(長野・津南市)
タモギタケ
(北海道・スリービー)
アワビタケ
(和歌山・山幸食品)
雪嶺たけ
(長野・JA中野市)
ハナビラタケ
(山梨・はなびらたけ本舗)
山伏茸
(長野・久保産業)
生木耳
(山形・竹田きのこ園)
ホワイトマッシュ洗浄
ホワイトマッシュ無洗浄
(千葉・ちばみどり海上)
ブラウンマッシュ
(千葉・ちばみどり海上)
ジャンボマッシュ
(千葉・ワキュウトレーディング)
あぎ茸
(長野・JA中野市)
「きのこ」については、以上の商品が並びました。
それぞれの詳細については、
東京青果(株)南 佳伸氏の講演
をご参照ください。
■2009年10月18日 第7回 〜 勉強品目「りんご」について 橋本氏
◇勉強品目「りんご」
今日は、ほとんどが中生種のりんごです。長野の「シナノスイート」と山形の「シナノスイート」、「ジョナゴール」、「千秋」、「弘前ふじ」、黄色いりんご「トキ」などを持ってきました。
いま、青森の「トキ」が出ていますが、今日持ってきたのは、岩手県江差の「トキ」。特選のいちばんいいやつです。うちの冷蔵庫にしまっておいて、半月以上たっているのですが、置いておいても全然ぼけていませんし、脂も出ていません。「トキ」というのは、「王林」と「ふじ」の掛け合わせです。
りんごの説明をする橋本さん
「紅玉」というのは、日本でできたりんごだと思われているようですが、アメリカのニューヨークで、1800年代にできたりんごです。日本には1871年に入ってきて、それからずっと同じようなかたちできている、古いりんごです。「ゴールデン」もアメリカです。
私は、「果物図説」という本で、りんごの品種とか来歴、どこから入ってきてどういう掛け合わせをした…、などを勉強しています。北海道の「ハックナイン」だとか、結構いろいろな品種が載っているのですが、最近は、「ハックナイン」も全然見なくなってしまいました。地元で売っているのかどうか…。
いま、うちが中心に売っているのは、「シナノスイート」です。昨日、「シナノゴールド」が入ったのですが、今日はたまたまこっちに持ってくる便がなかったので、持ってこられなかった。「シナノゴールド」は、ちょっと酸味があって、味はいい。
最近のお客さんの傾向で、「秋陽」などの酸味の強いりんごは嫌われる。「シナノスイート」だとか「トキ」だとか、早いうちの「きおう」だとか、ちょっと甘めのりんごが好まれる。
「千秋」は、「東光」と「ふじ」の掛け合わせ。1966年に出て、店頭に並ぶようになったのが1980年前後。結構、時間がかかるんですよね。
「ふじ」は、「国光」と「デリシャス」の掛け合わせ。確か、昭和15年前後に出て、店頭に並ぶようになったのが昭和40年頃です。それはまだ有袋のときで、それから無袋にして、「サンふじ」になって…。いまはほとんど「サンふじ」になっています。「サンふじ」は、11月に入ると、長野の安曇だとか松川だとかが出てきて、それから長野の北のほう、志賀高原にいって、山形、青森に入っていく。松川から出てくる「さすがふじ」というのは、実に見事な「ふじ」なんです。生産者の写真入りで出てきます。
山形産では、「北斗」がいい。昔、山形の白鷹に「スターキング」のいいやつがあって、それをずいぶん売りましたが、最近はあまり見なくなってしまいました。
昨日、青森のEMという組合の「世界一」があんまり見事だったから、みなさんに持ってこようと思ったのですが、9玉で4500円で出したら、5000円でとられてしまいました。
最近、「陸奥」が売れなくなった。有袋の「陸奥」はきれいでいいのですが、食べてうまいのは、「サン陸奥」。無袋の「陸奥」で、ちょっと黄色っぽいやつ。うまいんだけど、見た目があまり…。試食してもらうと、結構買ってくれるのですが…。
「シナノドルチェ」は、ちょっと酸がきついけれど、味はいい。ただ、まだ、あまり、量的にない。
「王林」は、初めて出たとき、「これがりんご?」という感じでした。梨とりんごの掛け合わせみたいな感覚がして、見た目はちょっとよくなかったけれど、本当にうまかった。 「王林」は、「印度りんご」と「ゴールデン」をいっしょに植えた畑から出たらしい。それを、1943年から何年か試験して、出てきたのが1965年ぐらい。結構日数がかかるんですね。
「弘前ふじ」というのは、早生系統の「ふじ」。店によっては結構おいていると思いますが、うちでは扱っていません。
これから売るのは、「ジョナ」、「紅玉」、「千秋」ぐらい。ほかは、種類ばかり増やしても、お客さんのほうが迷ってしまう。迷わないように、なるべく、酸味が少なめで食べやすいりんごを中心に売っています。
これからは、「きおう」、「トキ」など、ちょっと甘みがあって歯ごたえがあるりんごのほうが、お客さんに喜ばれると思います。みなさん、どういうりんごを売るか、自分の頭で判断してください。
今年は平均してりんごが安い。売りやすい値段なので、がんばって売るといいと思います。今年のみかんの味はあまり期待できないようなので、りんごのほうが売りやすいのでは…、と思っています。
うちの店は、ばら売りはショーケースで。あとは、4個パック、5個パックで、店頭へ出して売っています。直射日光が当たらなければ、前に出して売っても大丈夫です。
大きいりんごのほうがおいしい、というのは違うと思います。品種によりますから。小さいからといって、まずいわけではない。ただ、あんまり小さいやつだと、シブが抜けていない場合がある。早生系統は特に渋みが残るのがある。そのあたりにだけ気をつけて、自分の目で色回りだとかを見て、買い出しをすれば大丈夫だと思います。
秋映
弘前ふじ
ジョナゴールド
紅玉
千秋
シナノスイート(信州)
シナノスイート(山形)
トキ
【八百屋塾2009 第7回】
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