前回、枝豆「だだちゃ豆」を食べていただきましたが、あれも、伝統野菜のひとつに数えられています。夏から始まり、最近は、大変多く流通されています。栽培も増加しつつあります。
また、同じく枝豆で、「ひでんまめ」というものがあります。「ひでんまめ」は極晩生で、今日間に合うかな…、と思ったのですが、15日から流通ということだったので、残念ながら持ってこられませんでした。去年は、乾燥豆でお使いいただいた方もいらっしゃるかと思いますが…。伝統野菜には、こうした大豆系統のものがいくつかあります。
伝統的ないんげんというのは、ごくまれなのですが、今日はそのなかの「漆野いんげん」をご紹介したいと思います。
サヤごと食べられるいんげんで、水を通すと、サヤが透き通って、なかの豆の姿が涼しげに現れてくるのが特徴です。
生産者1名から始まりましたが、掘り起こしということで、今年、3名ほど追加して、地元のJAかねやま農協では、なんとか採種を始めています。
流通はまだこれから先のことなのですが、今日は、名前だけ覚えていただきたいと思っています。
じつは、産地では、囲い込みをしています。栽培できないよう、生では、どこにも出さない。私にも預けてくれませんでした。ですから、生でお見せすることはできないのですが、種を取って、量が増えて…ということになれば、だんだん目につくようになるかもしれません。
今日は、甘く煮た煮豆でお持ちしました。地元の佐藤製餡所で煮ていただいたいんげんで、一部製品化しています。日本橋三越で、1袋に7本入って、500円ぐらいで販売しています。強気です(笑)。
透き通ったサヤのなかに豆が見える姿が涼しげ、というところがポイントだと思っています。和菓子や、洋菓子にも添えていただけるといいのでは…。今後、広めたいと考えておりますので、「漆野いんげん」をよろしくお願いします。
山形には、まだまだ、伝統的な野菜、その地域に根ざした野菜があります。かぼちゃの季節なので、かぼちゃもご紹介したかったのですが、来月あたりまたご紹介します。今後もいろいろと紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。
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