■2013年8月18日 第5回 〜 食べくらべ
◇ピーマン類、ぶどうなどの食べくらべ
  • オランダ産、茨城産、山形産の赤パプリカ3種を食べくらべた。ほかに、オランダ産のカラフルなパプリカ各種(緑、紫、オレンジ、黄色、白)も食べくらべた。

  • 緑のピーマンと赤ピーマンを炒めたもの、伏見とうがらし(青・赤)の焼いたもの、万願寺とうがらし(青・赤)の焼いたものなども試食。

  • 料理は、かぐらなんばんの揚げ浸し、ピーマンのマリネ、ピーマンのじゃこ煮、ピペラードなど。

  • ぶとう各種も試食した。
赤パプリカ
(オランダ)
赤パプリカ
(茨城)
赤パプリカ
(山形)
緑パプリカ
(オランダ)
紫パプリカ
(オランダ)
橙色パプリカ
(オランダ)
黄パプリカ
(オランダ)
白パプリカ
(オランダ)
ピーマン炒め
(茨城)
赤ピーマン炒め
(茨城)
伏見とうがらし 青・焼き
(京都)
伏見とうがらし 赤・焼き
(京都)
万願寺とうがらし 青・焼き
(京都)
万願寺とうがらし 赤・焼き
(京都)
かぐらなんばんの揚げ浸し、
ピーマンのマリネ、
ピーマンのじゃこ煮
ピペラード
◇調理について
[古川恭子さんより]
  • 「かぐらなんばん」は、揚げ浸しにしました。素揚げして、めんつゆにつけただけです。ショウガ、ネギ、ミョウガなどを入れてもおいしいのですが、今日は、かぐらなんばん自体の味を確かめていただくために、香味野菜は加えていません。

  • 赤ピーマンのマリネは、真っ黒になるまで焼いて焦がし、皮をむいて、バルサミコとオリーブオイルを合わせたものに一晩つけました。甘みが出ていると思います。
古川恭子さん
  • ピーマンのじゃこ煮のポイントは、いったん、ピーマンをお湯で2分ほどゆでてから炒めること。ピーマンの臭みがとれるので、子どもでもよく食べるようになります。

  • 「ピペラード」は、フランスのバスク地方の家庭料理で、ラタトゥイユの原型のような料理です。ナスやズッキーニは入らず、ピーマンだけで作ります。ニンニクが入っていて、ピリッと辛いのが特徴です。今日は、「セラーノ・デル・ソル」というメキシコのとうがらしを入れてみました。家で作るときは、青とうがらしでもいいと思います。そのままでも、チーズといっしょにパンにのせて焼いてもおいしいと思います。ラーメンや冷やし中華の具にも使えます。生ハムをプラスすると、豪華でおしゃれな前菜になります。

 
◇食べくらべ、試食の感想
  • オランダのパプリカが一番みずみずしく、よく食べるパプリカの味で、食べやすかった。茨城のは酸味が強く感じたが、おいしかった。山形のは水分が少ない気がしましたが、味は濃かった。グループ内では、山形が一番甘いという意見がありました。

  • パプリカの食べ比べはすごく微妙な違いでしたが、茨城は酸味が感じられました。食べ慣れているのはオランダのパプリカ。肉が厚く、食感がよかった。山形のはやや過熟気味なのでは、という意見もあり、独特の香りがありました。味が濃いのは、山形のパプリカでした。

  • 私の好みからすると、オランダのパプリカは水っぽく、味がないように感じられました。山形のは、色も味も濃いので、人によってはクセがあって嫌だというかもしれません。私は、茨城のが一番バランスがよく、パプリカらしい味もあって、好きでした。

  • 私は、パプリカには甘み、ピーマンには苦みが求められる、と思っています。茨城のパプリカは酸味が強すぎて、個人的には苦手でした。山形は無難な感じ。甘み重視だと、オランダ。みずみずしさもあって、サラダにするには、オランダが一番いいと思いました。パプリカの調理法は、生でサラダに使うことが多いので、オランダがいいのではないでしょうか。

  • オランダのパプリカは、水っぽい印象。その分、クセがないともいえると思います。山形は肉質がかたく、茨城は酸味があった。それぞれ、それがいいという人もいるかもしれません。食べ慣れていて安心できる味はオランダのパプリカでした。

  • オランダのパプリカは、味が薄くて水っぽいのですが、食べ慣れている感じがありました。甘く感じたのは山形で、味も濃かった。茨城は酸味と渋みがありました。個人的には、バーニャカウダに使うには山形、普通のサラダには茨城が向くと思いました。食べ方によって合うものを選ぶといいと思いました。

  • パプリカは、火を通したほうが甘みが強くなると思いました。

  • パプリカは、赤が一番甘かった。ピーマンは緑だと苦みがあり、赤ピーマンは甘さが強調される。万願寺だけは、緑も赤も、どちらも甘かった。伏見と万願寺では、伏見のほうが皮がかたかった。

  • 伏見と万願寺では、万願寺のほうがやわらかく食べやすいけれど、伏見のほうが味があるように感じました。

  • これまで、ピーマンをメインで食べることがあまりなかったので、今日改めてわかったことは、自分は甘いピーマンは苦手だな、ということです。普通のピーマンやししとうは大好きなのですが、ここまで甘いピーマンはなくてもいい。伏見と万願寺では、万願寺のほうが無難な感じがしました。

  • 個人的に、赤の万願寺がおいしかった。山形の焼いたピーマンは、ほのかに焼きナスの味がして、おいしいと思いました。青の伏見は、少し辛みがありました。食感的には、万願寺より伏見のほうが皮がかたかったです。

  • パプリカの白は、味がない気がした。赤の伏見は味が濃く、タネは邪魔でしたが、酸味もあって辛くはなく、おいしかった。火を通したほうが甘みが出ると思いました。ごく普通のピーマンがおいしかったです。

  • 総合的に、ピーマンは、火を通すと甘くなる気がします。

  • ピーマンのじゃこ煮は、ピーマンの臭みがなくて、食べやすいと思いました。

  • 「ピペラード」がおいしかった。「かぐらなんばん」も、あとから辛みがピリッと感じられて、おいしかったです。
 
 

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