農水省は、11月29日に、農業の競争力強化プログラムを発表しました。農家の所得向上が目的ですが、流通にも関係する部分があります。今後、市場内や青年会の会合などで考えていかなければならないと思います。
もう1点は、衛生問題です。漬物や惣菜を作って販売している八百屋さんもいるでしょうが、昨今、ノロウイルスの問題が頻繁に起きており、オリンピックに向けて衛生面は相当厳しくなると思われます。HACCPも小売商はBランクの規制対象です。食べ物を扱う商売ですから、心構えとして持っていなければなりません。特に、学校給食や病院などからは、厳しく言われるようになるでしょう。八百屋の扱っているものはどうせ加熱して食べるんだから、という考えではなく、自分たちも変わらなければなりません。常にこうしたことを頭に入れて、討論や意見交換をしていければ、と思っています。
「信者」と書いて「儲かる」という字になります。お客さまの信頼を得て、納得してもらった上で儲かるのはいいんです。でも、自分から儲けるのはちょっと違います。江澤先生が八百屋塾を始めた精神、お客さまに儲けさせていただく、という気持ちを忘れず、儲けるのではなく、儲かる八百屋さんになってください。
私は、3.11の前日に理事長の職に就き、6年間なんとか精一杯やってきました。体力的な問題もありますが、次の優秀な方に渡していかなければいけないと思い、来期からは近藤栄一郎さんにお引き受けいただけることになりました。安心してお任せできる方ですので、今後ともこの八百屋塾をみんなで育てていけるよう、ご協力よろしくお願いいたします。
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