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■2016年9月11日 第6回 西洋野菜 〜 勉強品目「西洋野菜」について (株)果菜里屋 高橋廣道氏
◇勉強品目「西洋野菜」
まず、最近の台風の影響についてですが、特ににんじんが高くなっており、品質低下により歩留まりが悪いそうです。北海道ようていのじゃがいもはそれほど被害はなく、たまねぎは現在調査中ですが、こちらもそれほど大きな被害はないだろう、とのことです。ブロッコリーは、なんとか落ち着いて入荷してくるそうです。レタスは長野が終わる頃に茨城などが出てこないとやや難しいかもしれませんが、順調に入荷はすると思われます。かぶは、青森では水没した畑に入れず、大変だそうです。台風の影響がかなり出ているようですが、後続の産地が出てくれば大丈夫ではないでしょうか。市場の状況はまた変わるかもしれませんので、詳しくは各市場の担当者に聞いてください。
(株)果菜里屋 高橋廣道氏
今日のテーマは、「西洋野菜」です。どこからどこまでが西洋野菜なのか、幅が広すぎて判断が難しかったのですが、いろいろ集めてみました。
明治時代の文明開化以降、西洋からタネを導入して、キャベツ、レタス、ピーマンなどの野菜が作られるようになったそうです。外国人が増えてきたこともあり、それに対応できるものが必要だった、ということでしょう。
戦後、築地市場を中心として、めずらしい西洋野菜に特化する仲買さんが現れました。特に、持丸さんという人がかなり力を入れてやっていました。その後、そこに勤めていた大木さんが大祐という会社を興し、ビーツ、フェンネル、サルシフィ、アーティチョークといった西洋野菜を一生懸命輸入しました。見慣れない野菜ばかりで、最初はとまどったようですが、大木さんの情熱でどんどん広まっていった、ということです。
昭和50年頃、千葉のサンファームが東京へのハーブの出荷を始めました。最初は「ハーブって何?」という感覚で扱っていましたが、だんだん広まるようになりました。
西洋野菜は、昔は、味に苦みがあって日本人には食べにくいものもたくさんありましたが、品種改良をして、一般家庭でも食べられるようなものに変わってきました。
日本人の食生活が洋風化して、野菜をサラダで食べることが多くなりました。それにともなって、いろいろな洋野菜が増えたのだと思います。
◇「西洋野菜」の写真
アンディーブ
(ベルギー)
赤アンディーブ
(ベルギー)
カーボロネロ
(千葉)
カステルフランコ
(長野)
スイスチャード
(千葉)
フェンネル
(長野)
スティックフェンネル
(静岡)
セロリアック
(アメリカ)
トピナンブール
トレビーゾ
(アメリカ)
トレビス
(アメリカ)
リーキ
(ニュージーランド)
イエロービーツ
(オランダ)
渦巻きビーツ
(青森)
ベルギーエシャ
(フランス)
ミニロメイン
カリーノケール
(千葉)
マスタードグリーン
(群馬)
ピンクロースタ
(長野)
プリーツレタス
フリルレタス
(岩手)
エンダイブ
(長野)
セルリー
(長野)
アマランサス
サラダバーネット
(茨城)
タイバジル
(茨城)
デトロイト
パインミント
(茨城)
ナスタチウムの花
ナスタチウムの葉
レモンタイム
(茨城)
レモンバーベナー
(静岡)
レモンバーム
(茨城)
赤水菜
フィンガーライム
オレンジカリフラワー
(長野)
ブラウンマッシュ
ホワイトマッシュ
パパイア
(千葉)
まこもたけ
おいねのつるいも
(東京)
いちじく
(静岡)
とよみつひめ
(福岡)
ブラムリー
(長野)
◇補足説明「ブラムリー」について
長野の小布施で作られている「ブラムリー」というりんごは、200年前からイギリスで作られていたもの。イギリスでは全収穫量の半分くらいがこのりんごだそうです。生の状態ではすごく酸っぱいのですが、火を少し入れるだけで、やわらかく、甘くなります。肉の付け合わせなどにすると、味を引き立ててくれます。まだ収量も少なく、今年はすでに終わりですが、小布施の町役場に電話して予約をすれば送ってくれます。
(株)果菜里屋 高橋芳江氏
【八百屋塾2016 第6回】
挨拶
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講演「西洋野菜を改めて考える」
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勉強品目「西洋野菜」
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特別講演「より一層のプロ意識を持つ」
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食べくらべ
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Mr.八百屋のここだけの噺
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