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■2016年5月15日 第2回 じゃがいも・メロン 〜 食べくらべ
◇だいこんの食べくらべ
1年間を通しての「だいこん」の食べくらべ。この日は、水戸と清瀬のだいこんを生とゆでで食べくらべました。
だいこんの食べくらべ
◇じゃがいも・メロンなどの食べくらべ
じゃがいもは、沖縄の「琉球紅」、「ニシユタカ」2種(鹿児島産、長崎産)、「メークイン」2種(熊本産、長崎産)、「男爵」2種(北海道のひねもの、静岡・三方原の新じゃが)を蒸して食べくらべた。料理は、北海道の「男爵」と縞いんげんの煮もの、鹿児島の「ニシユタカ」のオリーブオイル焼き(サワークリームとマヨネーズのディップ添え)などを試食。メロン各種も試食した。
じゃがいもの食べくらべ
(琉球紅)
じゃがいもの食べくらべ
(ニシユタカ)
じゃがいもの
食べくらべ
(メークイン)
じゃがいもの食べくらべ
(男爵)
男爵と縞いんげんの煮もの
ニシユタカのオリーブオイル焼き
メロンの試食
(ホームラン)
メロンの試食
(肥後グリーン)
メロンの試食
(レノン)
メロンの試食
(プリンス)
◇調理について
[大石みどり氏より]
食べくらべをしたじゃがいもの蒸し時間は約30分。すべて同じ時間蒸すのではなく、火が通ったら出すようにしましたが、どれもそれほど差はありませんでした。大量なので蒸しましたが、少量であれば、洗ってラップで包み、電子レンジで加熱してもいいでしょう。
北海道の「男爵」の煮物は、めんつゆで煮込みました。
鹿児島の「ニシユタカ」は蒸したあとオリーブオイルで焼いて、サワークリームとマヨネーズのディップを添えました。
大石みどり氏
一般の家庭では、コロッケ、ポテトサラダは惣菜を買う人のほうが多く、じゃがいも料理といえば、肉じゃが、カレー、味噌汁くらいではないでしょうか。じゃがいもを選ぶ基準は、好みによって、煮崩れるか、煮崩れないか。この頃の「メークイン」は煮崩れるものもあるので、八百屋さんが説明してくれるとありがたいと思います。
◇食べくらべの感想
水戸と清瀬のだいこんの食べくらべは、人によって意見が違いました。私は、生ではあまり変わらず、ゆでたものは、水戸のほうがだいこんらしい風味がかすかにあると思ったのですが、若い方は意見がまったく逆でした。食べる順番や人それぞれの感じ方の違いもあるかもしれないので、この1回だけで結果を求めずに、また食べくらべてみたり、お客さまの声を聞いたりすることも必要なのでは、と感じました。
清瀬のだいこんを生で食べたとき、甘みがあって、食感もいいと思いました。水戸のほうは味がないような気がしましたが、水分が多いのかもしれません。ゆでたものは、どちらも同じように感じました。
長崎と鹿児島の「ニシユタカ」は、だいぶ違いがありました。長崎のほうがサラッとしていて、あっさり食べられる。鹿児島は口の中に甘さが残る感じで、作っている土も違うのかな、と思いました。
三方原の「男爵」は後味がすっきりしていておいしかったのですが、やはり、北海道の「男爵」は味が深くて格別でした。最後に一番おいしいじゃがいもが出てきた、という感じです。
三方原の「男爵」はなめらかでおいしかった。北海道の「男爵」は、「THEじゃがいも」という感じで、じゃがバターにするとよさそう。だいこんは、生ではそれほど差がないように感じました。ゆでたものは清瀬のほうが甘くて食べやすく、おいしかったです。
「メークイン」も北海道のものを食べてみたかった。「ニシユタカ」は、あとから北海道の「男爵」を食べてしまうと、物足りない気がしました。
◇補足説明
かつて、4〜5月はだいこんがなかった時期ですが、現在は1〜12月まで青首だいこんが出回っています。少し違うのは、秋に出る練馬の干しだいこん、暮れに出る本三浦くらいです。今は春系の青首で、5月以降、準高冷地から高冷地、北海道へと移り、耐病総太りになります。最近はだいこん自体の持ち味が薄くなり、辛いものがなくなりました。生で食べて辛いということは、加熱すると甘みが強くなります。ゆっくり煮込むと甘みが出て、煮崩れしにくかったものです。今のだいこんは煮込むとグズグズになってしまいます。品種改良がすすみ、だいこんにスが入らないようになったのは、八百屋としてはありがたいと思います。(杉本晃章)
参考にお持ちした「縞いんげん」は紫色の縞が入っためずらしいいんげんです。紫はアントシアンの色で、ゆでると退色してきれいな緑色になります。(高橋芳江)
【八百屋塾2016 第2回】
挨拶
|
講演「じゃがいものすべて」
|勉強品目「
じゃがいも
」「
メロン
」|
食べくらべ
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